「何かを持っている」芸能人というのは、存在するのだろうか。8月30日、31日に放送された『24時間テレビ37 愛は地球を救う』(日本テレビ系)の番組全体の平均視聴率は17.3%という歴代6位を記録。瞬間最高視聴率は31日の午後8時50分、チャリティーマラソンランナーであるTOKIO城島茂がゴールした直後の41.9%だった。
会場の日本武道館が感動に包まれているとき、インタビューを受ける城島の後ろに映り込んでいたのが、太川陽介と保田圭の2人だった。テレビ局関係者が話す。
「やっぱり、2人は何か持っているんでしょう。保田は『笑っていいとも!』(フジテレビ系)終了発表時にも画面に映っていた。太川はその翌日に『テレフォンショッキング』のゲストに呼ばれていた。
正直、保田はテレビ番組表に名前を打てるほどの引きはない。でも、こうやって注目される場面に何度も出てくると、『何か持っている』と思われるんですよ。これは、芸能人にとってすごく大事なこと。テレビマンは、必要以上に運を気にしますから。たとえば、ひな壇や元モー娘。で誰を呼ぼうかと迷ったとき、『保田圭は持ってる』とプロデューサーが思えば、その運に頼ろうと考える人もなかにはいるんです」
モーニング娘。のなかでは、どちらかと言えば目立たないポジションだった保田が、いまだに芸能界で生き残っている理由は何か。芸能記者はこう分析する。
「トップアイドルグループで人気ナンバーワンを何年も続けていると、必ず休養したくなる時期が来る。背負っている重荷が必然的に違い、プレッシャーも半端じゃない。反動で、あまり表舞台に出たいと思わなくなるのです。
また、変に“格”が出来上がってしまうから、解散や卒業した後、過去を振り返るような企画やひな壇の扱いでは呼びづらくなるし、事務所サイドも出させなくなる。それに、全盛期が素晴らしければ素晴らしいほど、年齢を重ねた時に当時とのギャップが大きくなってしまう。