喫茶店のスピリチュアルマスターとして評判となっているのが、東京・荒川区にある喫茶『パーラーオレンジ』のマスター・室井健助さん(58才)。10年ほど前、亡き父が目の前に現れ、無料で鑑定するよう告げられたことがきっかけで、食事した人へのサービスとして、霊視を開始。「当たる」と評判を呼び、国会議員や大手の会社経営者、芸能人らも足しげく通い、鑑定予約は14か月先までいっぱいだという。
そんな室井さんが、若貴兄弟の母である藤田紀子さん(67才)に会った。
「遅刻なんてとんでもない」と、約束の時間より30分前に訪れた藤田さん。礼儀の厳しい角界に身を置いていたからか、時間にはいつも正確。背筋がスッとのび、所作はとても控えめ。還暦を過ぎていると聞いて耳を疑うほどだ。しかし、そんな藤田さんを前に、ムロケンこと室井健助さんは、開口一番「どこをとっても前世は男性だね」と言ってのけた。
藤田:それ、喜んでいいのかしら(苦笑)?
室井:変だと言ってるわけではないんですよ。しっかりしていて、“人の上に立てる人”って意味なんです。他人に甘えられないでしょ? 言い方が悪いけれど、(離婚前の、子供たちが関取だった頃の)一家は、あなたでもっていました。ピンチな時に、夫の親方は、わが道を行っちゃう人だったでしょ?
藤田:ええ。そうなんです。
室井:だから、部屋のことも家のことも、あなたがすべてをやらなきゃいけなかった。あれだけ騒がれると、いいことも悪いことも、いっぺんに押し寄せてくるよね。よく耐えられましたね。
藤田:いい時は持ち上げられるけど、しばらくすると落とされる。で、その時になると、親方が一切マスコミ対応をしないので、私が前に出るようになってしまって。見かけが優しそうな人(親方)は、得していいですよね。私は強く見えて、損な人生だわ。
室井:我が強かったのは親方のほうですね。コッチ(女性問題)の問題も、1度や2度じゃなくありましたね。
藤田:私が言えないことを…(笑い)。