スマートフォンのバッテリーに悩まされている人は多い。フル充電しても、朝に持って出かけると昼には残り10%になっているなど、消費の速さは悩みの種だ。スマホのバッテリー切れでストレスを感じたことがある人は68%にものぼり、そのストレスは「真夏にエアコンが壊れたとき」(26.5%)や「満員電車で他の人と肌が触れたとき(24.8%)」と同レベルだ(ライオン株式会社調べ)。どうすればこのストレスは薄らぐのか。
(1)残量を可視化する
バッテリーがなぜストレスのもとになるのか。それは、知らぬ間に残りがわずかになっており、気づくと充電できる場所を探すようなことになるからだ。あらかじめ、どのくらいで充電が必要なのかわかっていれば早めに対策を立てられる。その場合、残量を可視化するのは有効な手段だ。
iPhoneでは、設定から「一般」を選ぶと「使用状況」に「バッテリー残量(%)」という項目がある。それをオンにするとステータスバーに残量がパーセンテージで表示される。Androidの場合も同様の表示変更ができる。
「電池の残りが数字で見えるのはいいですね。アプリの使い方とか詳しい友達に説明してもらったこともあるけど、よくわからかなった。でも残りを数字で見えるようにするのは簡単でわかりやすい。いつもより減るペースが早いなと思ったら、その日の使い方を思い出して使い方と比べるといいですよ。ダイエットには毎日、体重計に乗って重さの変化を把握するのが大事と言われますけど、それと同じです」(都内の女子大学生)
残量の表示以外に、アプリ「Battery Mix」(Android)や「バッテリーHD」(iPhone、Android)をインストールすると、ステータスバーやバッテリー型のウィジェットでもっと大きくはっきりと残量が示せるだけでなく、使用中の各アプリの消費電力もわかる。ぜひ試してみてほしい。
(2)使わない機能はオフに
言うまでもなくスマホは多機能だ。だが、その機能のうち常に使っているものは限られている。それらを整理すれば消費電力が減る。
当たり前のように常にネットに接続する必要はあるのか。たとえば、学生なら授業中は必要ないだろうし、会社員でも昼食など休憩時間以外は私用スマホは使わないケースが大半ではないか。であれば、電源を切るか、機内モードにすればネットに接続せずに済む。
まったく接続しないのは不安だというのであれば、せめてWifiやBluetoothは切り、メールやSNSの自動更新機能もオフにする。接続できる電波を探す動作が続くと、そのぶんバッテリー消費が早くなるからだ。
また、インストールしたもののまったく使っていないアプリはないだろうか。それらをいつまでもとっておく必要はないのでアンインストールしよう。さらに電力消費が多いアプリを終了させるのも効果がある。それらの動作はiPhoneもAndroidも基本設定から行うことができるが、面倒な人は「サクサクfor iPhone HD」(iPhone)や「シンプルタスクキラー」(Android)といったアプリで代行してもらおう。