歴史をめぐり何かと日本を国際社会で叩く中韓。彼らのさまざまな画策を知った上で、残る問題は私たちはこの「厄介な隣人」とどう付き合うか、ということだ。作家・井沢元彦氏が、有効な対応策を提案する。
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従軍慰安婦問題についてはまず「性奴隷ではなく、軍人の性管理という問題が根底にあり、日本軍には戦争の現場となった土地の女性に対する性的暴力を防ごうという意図があった。もちろん慰安婦がそのために多大の犠牲を払った事は事実であり、この点については深く反省し救済に努めたい」という態度を明確にする。
そして「戦場の性的暴力は絶対に許されない」ということを強調した上で、問題を一般化し、韓国軍がベトナムで犯したライダイハン問題(※注)を議題に取り上げるよう議論を進めるのである。
もちろん韓国は「第二次世界大戦の戦争犯罪が問題でありベトナム戦争は関係ない」と主張するだろう。しかし、それは詭弁というものだ。
韓国がそう主張すればするほどこの問題の残虐性や韓国が責任を全く認めていないということが、次々に明らかになっていくだろう。すなわち韓国は墓穴を掘ることになる。そして、その方向に話を持っていく事はまぎれもなく正義であり、必ずしも日本だけではなく、本当の被害者であるベトナム人の救済につながることでもある。
中国の問題でも追い風が吹いている。たとえば香港の学生デモだ。中国共産党という組織がいかに時代遅れの自己中心的な存在であるかを世界に示しているからだ。
中国は「日本は我が国を侵略し満州国という傀儡国家を作り人民を苦しめた」と主張するだろう。それはその通りであると認めた上で、戦後の日本はそのことを反省した上で中国が一流国家になるためにいかに膨大な援助をしてきたか、日本人の感覚ではそうしたことを口にするのは恥ずかしいことだが、相手は中国だ、そんな遠慮は無用である。