師走に入り、朝晩の冷え込みが厳しくなった。こんな夜は熱い風呂で温まって……と言いたいところだが、注意が必要。急激な温度変化により血圧が上下することで、心臓血管などに大きな負担がかかることによって起きる健康トラブル「ヒートショック」が多発する季節だからだ。心筋梗塞、脳卒中、脳出血、くも膜下出血など、ヒートショックが起こす症状は重篤になる危険をはらんでいる。夏場の熱中症と同様、高齢者に多い印象が強いが、若くても下の条件に複数当てはまる人は気をつけるべきだ。
【「ヒートショック」を起こしやすい人】
■高血圧や糖尿病の人・動脈硬化のある人
■肥満気味である
■睡眠時無呼吸症候群のような呼吸疾患のある人、不整脈がある人
■自宅の浴室に暖房設備がない
■一番風呂に入ることが多い
■熱い風呂が大好き
■飲酒してから風呂に入ることがある
「冬は夏と異なり、寒さのために血管が収縮して末梢の血行が悪化するため、血圧が高くなりやすくなります。ヒートショックは特に、高血圧の方が起こしやすく注意が必要です」
そう語るのは、「ノザキクリニック」の野崎豊院長。
ヒートショックのリスクを下げるにはどうしたらよいのか。
それには、血圧低下作用のあるミネラルを含んだ食品を、普段から積極的に摂取することが有効だと野崎院長は言う。にがり、豆腐、昆布、アーモンドなどが挙げられるが、いつでも手軽に効果的にミネラルを摂取できるミネラル入りむぎ茶が特におすすめだ。