ライフ

喪中でも年賀状「欲しい」55.4% 喪中見舞や年始状のマナー

 やしきたかじんさんや蟹江敬三さん、林隆三さん、淡路恵子さん、山口淑子さん、土井たか子さん、“6人めのTOKIO”と親しまれた三瓶明雄さん、また昭和の映画史を代表し多くの人々を魅了した高倉健さんに菅原文太さん……そのほかにも数多くの著名人が、2014年に亡くなった。その時折々の追悼番組だけでなく、年末に1年を振り返る番組の中には、こうした人たちの在りし日の姿を紹介する企画も多い。

 しかし、ニュースや報道によって、多くの人がその死を知るのは、一部の著名人に限られる。そのためこの時期には「喪中はがき」という形で、知人や友人の関係者などが死去したことを知らされる人も、多いのではないだろうか。ある程度親しい関係でも、親族の不幸を知らずにいたり、しばらく会えていなかった友人が、急な死を迎えていた……といったケースも、年を重ねると増えてくる。

「喪中はがき」を送り、新年の挨拶をしない旨を伝えることもそのひとつだが、身内が亡くなった際には「喪に服する」として、1年間は慶事を控えるなどの慣例がある。こうした文化や風習には、一般的なマナー同様に地域や家庭によっても異なるケースがあるほか、時代と共に変化する側面も。現代のマナーとして、「喪中はがき」を受け取った際には、どういった対応が適切なのだろうか? 葬儀相談員の市川愛さんはこう語る。

「喪中の家族は、初詣にも出かけず、松飾もありません。そして、年賀状も届かないので、とてもさみしいお正月となります。そんな中で、年賀状を受け取りたいと思う方もいらっしゃいます。年賀状を受け取ることが失礼に当たるのではないかと考える人も多いですが、実は、喪中でも年賀状を受け取ること自体はマナー違反ではありません。

 誰とも年始のやりとりがないので、年賀状を出すということは、そのようなご遺族を励ます意味合いもあるのです。喪中の家に対する振る舞いというのは、厳格には決まっていませんし、年賀状を送ること自体はマナー違反ではありませんが、新年を喜ぶ『年賀』という言葉が気になる方も多いでしょう。そこで、新年の挨拶場としての『年始状』、もしくはお見舞いの気持ちをお伝えする『喪中見舞い』を出されてはいかがでしょうか。配慮とお悔やみの気持ちを示すことが大切です」

関連キーワード

関連記事

トピックス

天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン