新春、街をにぎわす福袋。毎年欠かさない福袋ファンも多いだろう。人気は無印良品や、スターバックス、タリーズといった数千円で買える手頃なものや、MacBook AirやiPad miniをゲットした人もいたApple Storeの超人気福袋「Lucky Bag」(昨年は3万6000円で販売)。そこで、福袋を買ってみたいという初心者に向けて、狙い目や買い方のコツを福袋事情に詳しい福袋コメンテーターの恩田ひさとしさんに聞いた。
何を得と考えるかは人それぞれだが、金銭的なお得感を狙うなら1万円、2万円代の婦人服の福袋は完全に狙い目だと恩田さん。行列を覚悟できる人には、毎年必ず雑誌やテレビでも取り上げられるプランタン銀座の『銀座プリンセス・プリンセス福袋』(2万1600円、計40点)と、松屋銀座『リタズダイアリー福袋』(1万800円、計70点)がイチオシだという。
「特に『銀座プリンセス・プリンセス福袋』は、十数万円相当のものが入っています。しかもトレンドを取り入れて、上下セットでコーディネートされています。力を入れているのは2万円の方ですが、1万800円の『メガ盛り福袋』も個人的にはオススメ。地味ですが、モノはいいです。数も多いので、手に入りやすいし狙い目ではあります。『リタズダイアリー福袋』も、2分弱で完売してしまう人気の品です」(恩田さん、以下「」内同)
それぞれの広報によると、昨年、プランタンは約4000人、松屋で約6000人が並んだという。
「並ぶのを覚悟の上でなら、『銀座プリンセス・プリンセス福袋』と『リタズダイアリー福袋』は狙って間違いがありません。品物の質がすごくいいからこそ、固定ファンがついているんです」
プロパーで買うと意外に高い子供服の福袋もお得で狙い目。ただし、こちらも行列ができること必至のため、並ぶのは覚悟が必要だ。並んでまで買いたくないという人には、紳士物の福袋がオススメだという。
「各百貨店が出す紳士服の福袋は発売個数が多く、ワイシャツやネクタイが入ったビジネスマン向けの人気の福袋で500~600点ほど出ます。紳士服の福袋には特徴があって、開店と同時に常連さんによって200~300点ほど一気に売れてしまいますが、その波が引いた11時、12時頃なら間に合います。常連客はついていますが、個数が多いのと華やかさに欠けてマスコミの露出が少ないので、初めての人でも買いやすく、狙い目なんです。
内容もネクタイやワイシャツがそれぞれ5点ほどセットになって入っています。昔と比べて内容も良くなっていて、ワイシャツなんて襟周りや袖の長さまでサイズを揃えているし、色も白は必ず入っていたり、手をかけて均等に入れているのでハズレがありません」
また、初心者にとってハードルが低く、値段も数千円と手頃でお得感も感じられるのが、デパートの地下の食品福袋だという。
「洋服のような大幅な値引きはありませんが、数割は確実に安くなっています。上の階で買い終わった後に地下で買って帰るという流れがいいですね。人気のものは売り切れてしまいますが、数が多く、食品ならハズレはないですから初めて買う人にはオススメです」
池袋本店5点、船橋店3点限定と個数は少ないが、東武百貨店の北野エース売り場内では、制限時間27分間で好きな食材27種類を選べる『目指せ10万円超え!27分一本勝負/北野エース「27種」シッカリ買いましょう福袋』(2万7000円)も楽しんで買うにはいい。
では、熾烈な闘いが予想される福袋をゲットするには、どんなコツがあるのだろうか?