いま、プロレスの試合会場に女性が押し寄せ、リングサイドに黄色い声援が飛び交っている。
彼女たちプロレス好き女子は腐女子(美少年同士の恋愛を描いた漫画やアニメなどの作品を好む女性のこと)になぞらえて「プ女子」と呼ばれ、選手たちが試合で見せる男らしさに胸をときめかせる。新日本プロレスリング(新日)ファンの30代OLはこう語る。
「1月4日の中邑(真輔)選手と飯伏(幸太)選手との試合で、最後に中邑選手が倒れている飯伏選手と拳を合わせるシーンがあったんですが、お互い認め合っているんだというのが伝わってきて感動しました」
20代会社員女性も頷く。
「大きくて強くて逞しい、男性の生来のかっこよさがプロレスには詰まってます。ボロボロになりながら精神力で立ち上がろうとする姿も感動。私は“やられ萌え”っていっています。試合の翌日はホルモンが活性化するのか、お肌がプルプル、これは“プロレス美容法”っていっています」
そしてプロレスの面白さに触れて深くハマるのだという。
「肉体美といってもボディビルダーにハマるわけではありません。プロレスの魅力は私たちを満足させてくれるところ。試合のシナリオは決まっていても、選手のエンターテイナー意識が高いから絶対に楽しませてくれる。いわば究極のショーや舞台を見る感覚です」(30代家事手伝い)