「熱男(あつお)」「輝氣(かがやき)」「翔破(しょうは)」──。昨今流行っているキラキラネームではない。これらはプロ野球各チームの今年のスローガンなのである。
「かつては横文字を使ったものが多かったのですが、よりファンにも伝わりやすいものにしたくて、ここ数年は漢字を採用することが多いですね」
そう語るのはソフトバンクの広報室。ちなみに今年のスローガン「熱男」は、工藤公康新監督の思いを言葉にしたもので、コピーライターと数回やり取りを重ねた上で監督自身が決定したそうだ。
一方、横文字組の中で異彩を放っているのが日本ハムの「EZOlution」。「revolution(変革)」「evolution(進化)」「resolution(決意、誓い)」に、北海道の「EZO(蝦夷)」を組み合わせたこの造語には、若いチームのさらなる進化を見せるという決意が込められているという。
他にも広島の「常昇魂」は、鯉の滝登りではなく、「常勝」と「上昇」を組み合わせた言葉。DeNAは漢字一文字で「導(みちびく)」など、各チームのスローガンは実に様々。どのチームにも、その意味に恥じないプレーを期待したい。
撮影■藤岡雅樹
※週刊ポスト2015年2月27日号