金田:そりゃそうさ。3点も取られたら恥ずかしいぞ。投手の力だけで十分だ。捕手は肩が良くて受けてくれりゃそれでいい。リードなんかいらん。ワシが勝つ。
原:そういう考えができるのは、金田さんのような強い投手。ウチの投手陣も、そのくらいの気持ちでやってもらいたいものです。弱い投手ほど、コンビネーションやリードに理由を求めて逃げる。そういうことをいわせないようにします。
決めた!(と手を打つ) 今度のミーティングで「野手は2点取るから、投手は1点に抑えろ」といいます。これまで僕は「野手は4点取れ、投手は3点で抑えろ」といってきた。でも今年から基準を変えます。投手に「いいかお前ら、ウチの打線は2点は取るから1点で抑えろ」と嫌みっぽくいうようにします(笑い)。
金田:いいじゃないか。
原:初回にいきなり3点取られると「あイタ~」ってなっちゃうなァ(笑い)。
金田:その条件で、(投手と野手で)勝ったほうが賞金が貰えるようにするのはどうだ? 原監督は選手にビジネスを教えてやればいい。約束を守ったほうがいくらという賞金を設定すれば、選手は目の色を変えますよ。内海のように、ただ投げるだけでカネがガバガバ入ってきたら、野球の神様に申し訳が立ちませんよ。
原:今日はずいぶん内海に厳しいですね(笑い)。
※週刊ポスト2015年2月27日号