また、実質3月相場に入るため、次第に期末を意識した値動きをみせやすい。期末に向けた貸株返却に伴う買い需要への思惑が高まるほか、材料系の銘柄などには期末価格を意識した思惑的な値動きなどもみせやすい。「GPIF法案、提出見送る方向で調整」との報道が上値追いを慎重にさせる可能性があるものの、次第に新年度入りへの期待感が押し目買い意欲を高めてくるだろう。
今週は24日、25日にイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上下両院で議会証言を行う。利上げ開始時期への見方は後ずれしているが、証言内容の解釈次第では為替相場の変動要因となる。また、25日には欧州中央銀行(ECB)のドラギ議長が議会で証言する。28日にギリシャの現行支援プログラムの期限が到来するため、金融不安につながるようだと、上値を抑える要因になりやすい。
なお、日経平均は2000年5月以来の水準を回復するも、TOPIXについては2009年以降のもち合いレンジ内から脱せていない。2007年高値1823ptとは大きな乖離があるため、メガバンクなどの動向が引き続き注目されることになる。