芸能

「3度目の失敗は許されない」フジの午後帯新番組の命運は?

 放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深読みする連載「芸能耳年増」。今回は、いろんな意味で業界注目のフジの午後帯新番組に言及。

 * * *
「3度目の失敗は許されないので」
「それは、絶対あってはならないので」

 フジテレビの幹部らが今年初めから、こう口にしている。それはもちろん、安藤優子さんをメインキャスターに据えた午後帯の新番組、『直撃LIVE グッディ!』(月~金 13時55分~)についてである。

 同局が「打倒!ミヤネ屋」をスローガンに、同時間帯で新番組をスタートするのは確かに“3度目”となる。最初は、午前中の人気番組で、硬軟どちらの話題も仕切れて、人気もある伊藤利尋アナがメインだった『知りたがり!』を午後にスライドさせた。

 ローカルから全国枠になるから、曜日レギュラーだったロンブーの田村淳をデイリーのレギュラーコメンテーターに昇格させたり、NHKの人気アナウンサーだった住吉美紀をMC陣に加えたりもした。

 が、視聴率で惨敗したどころか、系列局の大半が「全部は取らない」(例:1時間分は自局で制作)という判断をするなど、いいところが何もないまま、わずか1年で終了してしまったのである。

 いや“いいところ”はあった。毎分(1分毎の視聴率グラフ)が唯一ちょっとだけ上がるのは件の住吉美紀がレオタードに着替えヨガをやる“お天気”コーナーだった。

「どうして女に嫌われる人ばっかり、もってきちゃうんだろうね」とは番組を仕切っていた女性のチーフプロデューサーの、知人の言葉である。同プロデューサーは、かつて日曜夜の番組で伊藤利尋アナと山本モナを組ませた“張本人”でもあったからだ。

 ちなみに住吉さんは、バラエティーに時々出すと(!?)“いい仕事”をしてくださる人だ。私が構成に関わっている『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)に初めて出てくれたときは、「会うのが夢だった」という明石家さんまサンを前に番組冒頭から号泣。

 さらには、「15年は続くと言われていた番組が1年で終わった」と『知りたがり!』に起用された際、恐らくフジテレビ関係者に言われたと思われる「15年は続くから」を披露し、自虐ネタにもっていってくれた。さらに“バツイチ”ネタもOK。つまり有働由美子アナをさらに過激にしたようなタイプだ。私はいまなら住吉さんが仕切る番組を“ちょっと”見てみたいと思うが、時既に遅し、だ。

 そして…。

関連記事

トピックス

常盤貴子が明かす「芝居」と「暮らし」の幸福
【常盤貴子インタビュー】50代のテーマは「即興力」 心の声に正直に、お芝居でも日々の暮らしでも軽やかに生きる自分でありたい
週刊ポスト
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
ホストにハマったAさんが告白する“1000万円シャンパンタワーの悪夢”「ホテルの部屋で殴る蹴るに加え、首を絞められ、髪の毛を抜かれ…」《深刻化する売掛トラブル》
NEWSポストセブン
西武・源田壮亮の不倫騒動から5カ月(左・時事通信フォト、右・Instagramより)
《西武源田と銀座クラブ女性の不倫報道から5か月》SNSが完全停止、妻・衛藤美彩が下していた決断…ベルーナドームで起きていた異変
NEWSポストセブン
大谷夫妻の第1子誕生から1ヶ月(AFP=時事)
《母乳かミルクか論争》大谷翔平の妻・真美子さんが直面か 日本よりも過敏なロスの根強い“母乳信仰”
NEWSポストセブン
麻薬の「運び屋」として利用されていたネコが保護された(時事通信フォト)
“麻薬を運ぶネコ” 刑務所の塀の上で保護 胴体にマリファナとコカインが巻きつけられ…囚人に“差し入れ”するところだった《中米・コスタリカ》
NEWSポストセブン
ホストクラブで“色恋営業”にハマってしまったと打ち明ける被害女性のAさん(写真はAさん提供)
〈ちゅーしたら魔法かかるかも?〉被害女性が告白する有名ホストクラブの“恐ろしい色恋営業”【行政処分の対象となった悪質ホストの手練手管とは】
NEWSポストセブン
公務のたびにファッションが注目される雅子さま(撮影/JMPA)
《ジャケットから着物まで》皇后雅子さまのすべての装いに“雅子さまらしさ“がある理由  「ブルー」や小物使い、パンツルックに見るファッションセンス
NEWSポストセブン
小室圭さんと眞子さん(2025年5月)
《英才教育》小室眞子さんと小室圭さん、コネチカット州背景に“2人だけの力で”子どもを育てる覚悟
NEWSポストセブン
寄り添って歩く小室さん夫妻(2025年5月)
【ステーキの焼き方に一家言】産後の小室眞子さんを支えるパパ・小室圭さんの“自慢の手料理”とは 「20年以上お弁当手作り」母・佳代さんの“食育”の影響
NEWSポストセブン
不正駐輪を取り締まるビジネスが(CPGのHPより)
《不正駐輪車を勝手にロック》罰金請求をするビジネスに弁護士は「法的根拠が不明確」と指摘…運営会社は「適正な基準を元に決定」と主張
NEWSポストセブン
「子供のころの夢はスーパーマンだった」前田投手(時事通信フォト)
《ワンオペ育児と旦那の世話に限界を…》米国残留の前田健太投手、別居中の元女子アナ妻が明かした“日本での新生活”
NEWSポストセブン
眞子さんと佳子さま(時事通信フォト)
《眞子さん出産発表の裏に“里帰りせず”の深い溝》秋篠宮夫妻と眞子さんをつないだ“佳子さんの姉妹愛”
NEWSポストセブン