放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、ついにゴールインを果たしたテレ朝の下平さやかアナ。後進育成のために「下平会」を開催していた“男前”な彼女の素顔とは?
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テレビ朝日の下平さやかアナウンサーが、かねてから交際中の読売ジャイアンツの長野久義外野手とついにゴールインし、ずっと二人を応援していた私も、ホッと胸を撫で下ろしている。
下平アナにお祝いメールを送ったところ、「おかげさまで、どうにかなりました」「お会いできたら、いろいろ聞いてやってくださいね」と返信が来た。律儀な人である。
ご存じのように、下平アナは、在京局の女子アナの中で、もっとも恋愛スキャンダルが多かった一人。それも、国民的アイドルグループのリーダー、超人気お笑い芸人、伝統芸能の人気若手…と、相手が全て有名人なので、その都度、週刊誌や写真誌に報じられていた。
すごく覚えているのは、まだ下平アナが『ミュージックステーション』のアシスタントをしていたときに勃発した、国民的アイドルグループのリーダーとの熱愛報道のとき。女性スキャンダル御法度の相手方を考えれば、上司に叱られて当然と私は思っていたのだが、少なくとも現場の声は「下平、よくやった!」の大合唱だったのである。
まだ「好きな女子アナランキング」でテレビ朝日の女子アナが一人もベストテンに入っていなかった時代。全国に名前を売った上、しかも相手は国民的アイドルグループ…ということで、現場は拍手喝采だったのだろう。
その後、ウワサになった超人気お笑い芸人は、もともと女子アナ好き(!)ということもあったが、彼は、すったもんだの末、下平アナの後輩女子アナとゴールインする。それでも、同僚と共に爽やかに祝福してのけた下平アナには、なんて男前なんだろうと、今度は女性たちが拍手を贈ったのである。
伝統芸能の若手と交際が報じられていたときは、同時に体調不良報道もあった。実際、あるパーティーで久々に会った下平アナは、一瞬、誰だかわからないぐらい激やせしており、心配したものだが、そのときも下平アナをエスコートしていたのは先輩(ベテラン)男子アナ。彼女が上司にも好かれているし、信用されているのだとわかった瞬間だった。
いわゆる“女子アナ30才定年説”は、ライバル局のフジテレビから出たような話であり、テレビ朝日の場合は、女子アナの結婚率も出産率も高い。しかし、どんな局でもそうであるように、女子アナがずっとアナウンサー職でいられるかというと、答えはNOだ。ちなみに下平アナと同期で、ある意味、正反対のタイプであり、在京局の女子アナの中で、後にも先にも“最強の美人”と言われていた高橋真紀子アナは、結婚&出産後、ずいぶんアナウンサーとして頑張っていたが、ついに別の部署に異動。同じ頃、下平アナにも、そのような誘いがあったとも聞くが、彼女はアナウンサーの職を死守している。