スマホをもつ上で子供が遭遇すると考えられるトラブルは、大きく4つある。
【1】顔写真や名前などを含む、意図しない情報の流出
【2】いじめや事件に巻き込まれる
【3】ウイルス感染
【4】詐欺
これらの被害を小さくするには、子供たちのリテラシーを高めていくのが重要だ。そのためには頭ごなしにすべて禁止するのではなく、機能をどのように使っていくのか保護者と子供とでお互いに理解を深めるため、フィルタリングを活用すべきだ。
「制限することがフィルタリングだと思われがちですが、ときには心に傷を負ってしまうような有害情報も防げるメリットあるものです。フィルタリングとは、自転車の補助輪のようなもの。自転車の乗り方を覚えるように、迷惑メールなど小さなトラブルに対処しながらネットのリテラシーを高めていけるツールです。補助輪を外しても、最初は後ろから支えてあげたりしますよね。そのサポートをフィルタリングはしてくれます」(前出・橋本さん)
信号機を見たことがない子供を、いきなり交差点の真ん中に置いてゆく親はいないだろう。使い方を確認しないままスマホを与えてしまうのは、それに似た行為だといえる。新学年が、より充実した楽しいものとなるよう気をつけたい。