視聴率低迷が伝えられる安藤優子の新情報番組『情報LIVEグッディ!』(フジテレビ系)。コラムニストのペリー荻野さんによる新連載「ちゃんねる道中」第1回となる今回は、この番組を取り上げる。苦戦の理由とは? そして、視聴率アップの秘策はあるのか? ペリー荻野さんが、鋭い視点で分析する。
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今春の改編でフジテレビの目玉のひとつとしてスタートした『直撃LIVEグッディ!』。27年間、夕方のニュースの顔だった安藤優子を初めて情報番組のMCとして起用するなど、フジテレビの気合いの入れようは相当なものだが、今のところ視聴率は苦戦中。加えて安藤が、4月1日、相棒MCの高橋克実がわざわざ「4月2日」と言ったのをまじめに「4月1日」と訂正してエイプリルフールの小ネタを木端微塵にしたとか、愛犬のえさに鯛を入れていると話してゲストを沈黙させたとか、いろいろ言われている。
そんな気配を察してか、先日の放送では、行列の人気というパリ発クロワッサンのネタで、値段が1個480円とわかった瞬間、「2個買ったら千円!」と反応し、庶民的金銭感覚をアピールしていた。残念だったのは、クロワッサンの味見をした高橋が、その味を「ボンジュール」とボケた上、「手に入れるのにクローワッサン!」と言ったのに、安藤はほぼスルーしていたこと。情報番組で反応すべきはここですって! 気づかなきゃ!
なぜか安藤優子にハラハラするという不思議な展開が続いているこの番組。そこで私が勝手に彼女を「情報番組のMC女王」にする方法を考えてみた。まず、第一の作戦は服装だ。
『スーパーニュース』時代から、黒のスーツが多かった安藤。ニュース最終回も黒のパンツスーツで決めていたが、「グッディ!」でも黒を着用するのは、キャスター色が強く出過ぎる。かといって、うっかり若作りな服装では、隣にいる三田友梨佳アナ(入社5年目)と微妙にかぶったりして難しい。ここはひとつ、思い切り季節寄り、企画寄りの衣装が好ましい。
桜の季節ならば桜柄、木の芽の季節ならば木の芽柄、初ガツオだろうと鯉のぼりだろうと、どんな柄でも安藤優子なら大丈夫! 情報番組らしく自らが情報そのものの姿で登場すれば、「今日の優子さんはどんな格好で?」と視聴者の興味をかきたてるというもの。海外の話題なら民族衣装もお薦めだ。(ちなみにニュースキャスターとしてデビューした28歳の安藤の初レポートネタは「実際に十二単を着てみる」だった)