ライバル番組が肩を並べる朝の情報番組。どういう基準でネタがチョイスされているのだろうか? そして、ネットの影響はあるのだろうか? 朝の情報番組『モーニングバード』(テレビ朝日系・毎週月曜~金曜8時~9時55分生放送)の小寺敦チーフプロデューサーに話を訊いた。
──番組では話題になっているニュースはもちろん、いろいろな独自のトピックを紹介していますが、そのネタ選びの基準はどういうものなのでしょうか?
小寺:ネットの影響も大きいとは思うのですが、今の視聴者は常に新しいものを求めています。少しでもわからないことがあったら、すぐに検索して情報を得ることができる。そういう意味では、ネットにある情報をテレビで流すということではなく、ネットにも取り上げられていないようなネタを、自分たちの足で探して紹介することが重要だと思います。
──朝の情報番組となると、女性の視聴者が多いと思います。女性に向けたネタ選びということはしていますか?
小寺:女性スタッフだけの会議というものをしています。ここで出てくる意見は本当に貴重ですね。男性が思いもよらなかった意見がどんどん出てきます。テレビ局はまだまだ男性社会な部分があるので、女性目線を積極的に取り入れることは必要ですね。
──ネタ選びでもっとも難しい点は?
小寺:視聴者の半歩先を行くということですね。2、3歩先だとまったく伝わらないし、1歩後だと「今さら何やってるの」となってしまう。感覚的には、ちょっと流行り始めたかなというネタをピックアップするようにしています。「10人いたら5人は知ってる」くらいのネタであれば、取り上げたあとに話題になりやすいですね。
──「これを紹介すれば間違いない」みたいな鉄板ネタはありますか?