ライフ

肉好きが唸る地元肉メニュー 釧路スパカツに盛岡じゃじゃ麺

北海道・釧路名物のスパカツ。ミートソース+とんかつという、量感たっぷりのメニュー

 ゴールデンウィークに国内旅行を予定している人も多いだろう。そこで各地方で愛されている「地元肉」のあれこれを、食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 * * *
 休みといえばフェスであり、フェスといえば肉である。今年のゴールデンウィーク、首都圏では複数の”肉祭り”が行われる。ひとつは4月25日から5月10日まで新宿中央公園で行われる「大牛肉博」。全国から5つのブランド牛が集まり、会期前半は牛丼が、後半は焼肉丼が提供される。

 もうひとつの目玉は、駒沢、幕張、横須賀で行われる「肉フェス」。ほぼ同時期に、牛のみならず、豚や鶏などを提供する名店が全国から集結する。この時期、首都圏にいる肉好きなら、どちらも覗いてみる価値はあるだろう。

 もっとも連休となれば、都会の喧騒を逃れる向きも多いはずだ。そして実は地方にこそ、まだ見ぬ「うまい肉」は隠れている。

 例えば北海道ならば、ジンギスカンや豚丼などが代表的な肉料理として挙げられるが、他にも多数挙げられる。例えば釧路のスパカツ。大盛りのミートソーススパゲッティの上に揚げたてのとんかつが鎮座している。ミートソースという肉の上にとんかつが乗っている。天は肉の上に肉をつくれり。ものすごいボリュームである。

 他にもケチャップライスにとんかつをのせた根室のエスカロップ、卵でとじない醤油味の訓子府のタレかつ丼など、道民はとんかつをごはんや麺にのせてしまいがちだ。ほかにも札幌には、とんかつラーメンを出す店が何軒もある。「とんこつ」ではない。カットされたとんかつがラーメンにのっているのだ。

 東北エリアでは山形の冷たい肉そばと、岩手・盛岡のじゃじゃ麺という「肉のせ麺」は外せない。冷たい肉そばとは、コシの強い日本そばに、醤油味の鶏、かつお、昆布の冷たい合わせだしを注ぎ、具にひね鶏とねぎをのせたもの。軟弱な鶏の味に飽きたという鶏好きには熱烈におすすめしたい。

 一方の盛岡じゃじゃ麺は、実はわんこそば、冷麺と並ぶ「盛岡三大麺」のひとつで、うどんやきしめんのような小麦麺に特製の肉味噌ときゅうり、ねぎをのせた和え麺だ。食後の器に、卵を割り入れ、鶏蛋湯(チータンタン)という卵スープにするのをお忘れなく。ひき肉メニューとなると、福島・三春のピーマン入りメンチカツ「グルメンチ」もあなどれない。

 実は「肉祭り」が行われる首都圏にも地域に根づいた「肉」店は多い。埼玉県の東松山には独特の「やきとり」店が約100軒ほどある。「やきとり」といっても、この地域では豚肉を使う。豚のカシラ肉を炭火で焼き、辛味のきいた味噌ダレをつけて食べる。これが東松山の「やきとり」なのだ。

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン