人気ドラマ『半沢直樹』(TBS系)での浅野支店長役を記憶している人も多いだろう。演技派俳優として人気の石丸幹二(49才)のことだ。彼が4月からNHK『みんなのうた』に出演。「かいじん百面相」に扮し、美声を披露しているのだが、衣装とダンスがとにかく振り切っていると話題だ。コラムニスト・ペリー荻野さんが、連載「ちゃんねる道中」で、“石丸幹二がすごいことになっている!”と、その変身ぶりを綴る。
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石丸幹二といえば東京芸大の声楽科から劇団四季の花形スターとなった華麗な経歴の持ち主。劇団退団後は、舞台、ドラマと活躍をしているが、ブレイクしたのはTBS『半沢直樹』だった。
石丸演じる浅野支店長は、部下である半沢(堺雅人)を陥れ、一時は勝ち誇った顔をしていたが、例の倍返しを食らい、土下座の末に海外に飛ばされてしまった。それまでミュージカルで華やかな二枚目のイメージだったので、この敵役には驚いたが、その際に見せた「追い詰められて額に脂汗をにじませる」演技はすごかった。
そして、その技が認められたのか、TBSドラマ『ルーズヴェルト・ゲーム』の社内野球チーム廃部問題に悩む幹部役で登場。最近では、『キャノンPIXUS』のCMで桐谷美鈴といい味を出している。第一営業部の石丸部長は「桐谷くんは猫好きだ」とつぶやく。すると仕事先で猫を見つけた部下の桐谷くんはさっそく「ニャンニャニャニャ~」と声をかけてスマホでパチリ。「猫としゃべれるのか…」と石丸部長はすでに脂汗。社に戻っても桐谷くんにどれも同じに見える猫写真を次々見せられ、何枚あるのかと聞くと「1000枚くらいです」とニッコリ答えられてさらに脂汗がたらたらだ。
放送中のNHK大河ドラマ『花燃ゆ』で演じる長州藩幹部の周布政之助も、藩内で次々問題が起きて汗をふく暇もない。石丸幹二はいまや「額に脂汗」演技を見せたら、日本一の俳優といっていい。