ホテルに戻ってチェックインしたら、昼にステーキを食べたのに、なんだかもう腹が減ってきた。散策しているうちに脂肪が燃焼されたのか? 国際通りから路地を入ったところで『ゆうなんぎい』と書かれた居酒屋の提灯を発見、入ってみた。
こぢんまりとした店だが、海ぶどうからてびち(豚足)の煮付けまで、沖縄家庭料理がずらり。店の気さくなおばぁに聞くと、二人でいろいろな沖縄料理を楽しむなら『ゆうなんぎいB定食』がおすすめらしい。
やがて運ばれてきたのは、フーチャンプルー(麩と野菜の炒め物)や味噌味のラフテー(豚の角煮)、ミミガー(豚の耳皮)、ジーマミー(ピーナッツ)豆腐などが少しずつ盛られた定食。んー、おばぁの手作りの味がする。この20年で東京にも沖縄料理屋がたくさん出来たが、ウチナー(沖縄)の味には敵わない。
沖縄産オリオンの瓶ビールで乾杯し、すぐに島酒にスイッチ。度数25度の泡盛から35度のクース(古酒=3年以上熟成させた泡盛)へ。仕上げは43度のクース。すっかり、いーあんべー(いい気分)になった。初日の夜から飛ばしすぎか?
※週刊ポスト2015年5月8・15日号