芸能

武田梨奈&春日太一対談【2/3】共演したいのは武田鉄矢さん

新進女優・武田梨奈と映画史・時代劇研究科の春日太一氏

 クレディセゾンのテレビCMで披露した「頭突き瓦割り」で一躍注目を浴びた新進女優・武田梨奈(23)と、『役者は一日にしてならず』(小学館刊)の著者である映画史・時代劇研究家の春日太一氏のロング対談。全3回のうち第2回をお届けする。

春日:『役者は一日にしてならず』にご登場いただいたベテラン俳優たちは若い頃に演技の基礎をやってからデビューした人たちが多かったんですけど、武田さんはどうでした?

武田:私はワークショップに行ったりという経験はあんまりなくて。中学生のときに1年間だけ所属事務所のレッスンには行っていたんですけど。オーディションが多かったですね、お芝居の勉強というのは。

 私、今の事務所に入るまでに三百回ぐらいオーディションを受けていて、全部落ちているんです。でも、そこに行って、台本を渡されて知らない方とお芝居するという即興がお芝居の勉強になったのは感じますね。

 レッスンでは発声練習とか、毎回同じ台本を読んだりするんですけど、そっちよりも私は、毎回違うことをやらされて、即興でやらされることのほうが鍛えられたし、勉強になった感じがします。

 一回しかやらせてもらえないので、オーディションって。そこでどこまで自分を出せるかというのは、すごい勝負だなというか、本番と似ているなと感じました。

春日:「(アクションを)受ける」ほう(やられ役)もやってみたいとおっしゃっていましたが、今、そっちの勉強や練習をしていたりするんですか?

武田:はい。飛び下りの練習とか。あと、背落ちとか、まだほんとに基本的なことなんですけど、アクションチームに行ってやっていますね。

春日:例えば映画とかドラマを見るときでも、受ける側の人たちに注目したりとか?

武田:私はそっちを結構見ていますね。

春日:受け方について参考にしている演技とか、役者っていますか?

武田:ジャッキー・チェンの映画には、いつも大体同じような相手役が出てくるんですけど、やっぱり信頼関係ができているからこそ、あそこまで派手なアクションシーンができるんじゃないかなというのはすごく感じます。

 あと、個人的にアクションをやっていく上で一番大切にしたいなと思うのは、アナログさ。時代劇は特にそうだと思うんですけど、今は映像の加工だったり、ワイヤーだったり、いろんなことで、もう誰でもアクションシーンをできちゃう時代になっているじゃないですか。

 でも、昔の時代劇を見ると、完全に引きのシーンで爪先から何まで見えている状態でのアクションだったりが多い。ああいうのは今の時代、逆になくなってきているので、そういう、ごまかしのないアナログなアクションはこれからもやっていきたいですね。

関連キーワード

関連記事

トピックス

田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
暴力団幹部たちが熱心に取り組む若見えの工夫 ネイルサロンに通い、にんにく注射も 「プラセンタ注射はみんな打ってる」
NEWSポストセブン
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
宇宙飛行士で京都大学大学院総合生存学館(思修館)特定教授の土井隆雄氏
《アポロ11号月面着陸から55年》宇宙飛行士・土井隆雄さんが語る、人類が再び月を目指す意義 「地球の外に活動領域を広げていくことは、人類の進歩にとって必然」
週刊ポスト
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン