「当時、彼はお助け本舗の相談役・B氏が経営する別の会社で働いていた。撮影後、お助け本舗の社員になったんです。後に僕が『黄金伝説の時のお前の部屋、本当に汚かったよな』と聞くと、『Bさんに頼まれて外のゴミ置場からゴミを持ってきて部屋にぶちまけたんです』と話していた」(坂本氏)
この「仕込み」については、坂本氏とは別の「お助け本舗」関係者からも同様の証言を得ている。
依頼者も撮影場所も「身内」というのが同社の常套手段のようだ。TBSのバラエティ『キスマイフェイク』(2014年2月6日放送)でもこの手口が使われた。
坂本氏に棚の組み立て作業を依頼した女性の顔にはボカシが入っているが、その正体を坂本氏が明かす。
「この女性はA社長の奥さんです。撮影場所はA氏の自宅でした。僕が『撮影して大丈夫なの?』と尋ねると、A氏は『大丈夫です。結婚式の写真など証拠は全部隠しました』と言っていた。『Bさんの命令だから仕方ない』とも話していました」
2014年1月27日放送の読売テレビ『す・またん!』(月曜~金曜・朝5時20分~)では、「架空の海外支店」が登場した。
坂本氏も出演したこの番組では「昨年11月にはオーストラリアに進出するなど急成長を遂げている」というナレーションが流れ、「オーストラリア支店」の写真が映し出された。写真には熱帯の植物をバックに、お揃いの制服に身を包んだ男女6人の姿がある。
これも真っ赤な嘘だと坂本氏が明かす。
「僕の兄がオーストラリアでハウスクリーニング会社の社長をしていると知ったB氏が『海外に支店ができたらカッコイイな』と。すぐに『お助け本舗のユニフォームを送るから、現地でスタッフの写真を撮って送ってくれ』と頼んできました。それで兄に頼んで撮影してもらったんです」
※週刊ポスト2015年5月29日号