最近、芸能人の意外な趣味に注目が集まっている。他人にはちょっとわかりづらい意外なものにハマっている人が多いようで…。それもとってもちっちゃな趣味の世界。好評連載「ちゃんねる道中」で、コラムニストのペリー荻野さんが綴る。
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芸能人がトーク番組で自分の趣味や特技について語る。今や当たり前になった場面である。テレビ朝日『アメトーーク!』では、「徹子の部屋芸人」「ガンダム芸人」「長渕剛芸人」など、その道にいかに精通しているか、愛があるかを深く熱く語り合う。フジテレビの『芸能界特技王決定戦TEPPEN』では世界大会レベルのHKT48森保まどかや音大ピアノ専攻のAKB48松井咲子、さゆりらが息も詰まりそうな緊張感の中で「ピアノ」激突、「剣道」「卓球」もものすごいレベルでのバトルも繰り広げられている。
趣味や特技で誰にも負けないことは、芸能人にとって大きな武器になってきた。しかし、最近、テレビを見ていてふと気づいたのだ。超人的な技や万人に感心されるようなものでなく、ちっちゃな趣味・特技も意外にいいかもということ。
きっかけは、『ダウンタウンDX』の東幹久が披露した「自宅でコソコソ楽しんでいる趣味」だった。なんと東の「コソコソ趣味」は、「シュレッダーで紙をこなごなにする」。自ら撮影したビデオの中で、MYシュレッダーを抱えてにこにこ出てきた東。さっそく不要になった書類を突っ込むと、シュシュシュと砕け散っていく。その感覚に「おお、この紙の重さ、質感…」とうっとりした表情だ。
ダウンタウン松本には「ちょっと病的?」みたいに言われていたが、私には東の気持ちがよくわかる! 何を隠そう、私もシュレッダーが大好きなのだ。小型のMYシュレッダーでは飽き足らず、仕事先の業務用シュレッダーでガリガリ度を試すのも密かな楽しみ。まさか東幹久と趣味が合うとは思いもよらなかったが、このちっちゃな趣味を居並ぶトークタレントに堂々と語り切った東はすごい。そして、東の話に割り込んだ陣内孝則が「わかるな~、シュレッダーかけると『仕事が終わった!』という気がするだろ」と言うのを聞いて、シュレッダー好きとしては「それとはちょっと違うんだけど」と陣内とは微妙に話が合わないこともわかった。