2013年のNHK朝ドラ『あまちゃん』でのブレイク後、多数のCMにも出演するなどしたものの、最近はメディア露出が激減した能年玲奈(21)。週刊文春(5月7・14日合併号)は、彼女が所属事務所(レプロエンタテインメント・以下「レプロ」)から過酷な待遇を受けていたことを報じたが、一方で事情を知る関係者に取材を進めると、能年の担当マネージャー・X女史が能年からの厳しい言葉に悩み、昨年春には長期の休養に入っていたことも明らかになった。
関係者によれば、能年と周囲との関係がますます悪化したきっかけが、2014年夏に公開された主演映画『ホットロード』だったという。
この映画出演は『あまちゃん』より前に決まっていたが、朝ドラ出演が決まったため、配給会社がクランクインを延期して待ったとされる。ところが、2013年11月のクランクインが近づくと能年は、「キスシーンはできない」「(ホットロードの)不良役やヤンキー役は世間が私に抱く『あまちゃん』の天野アキとかけ離れすぎている。ファンが逃げる」と、出演を渋り始めたという。X女史の知人で、これまで相談を受けてきたA子さんがいう。
「『あまちゃん』でも福士蒼汰さんとのキスシーンがあったのですが、顔を重ねる“擬似キス”になりました。能年さんが拒んだそうです。能年さんは女優業を始める時、『なんでもやる』といっていたそうで、それをXさんが指摘すると、“私のことを何もわかっていない!”“ファンが逃げる!”とまた怒り出すのだそうです」
確かにホットロードでも「疑似キス」だった。
このころ能年は、事務所に対して他にも首を傾げる要求をしていた。その一つが、映画『進撃の巨人』への出演である。文春の記事では、事務所が〈オファーを断った〉とされているが、真相はだいぶ違うようだ。
実は、事務所へのオファーが入る前に、能年は知人を介して同映画の監督と接触していた。芸能界では事務所の頭越しの交渉は絶対のタブーであり、話は白紙になった。
それを知った能年は事務所側に、“監督とはたまたま会っただけ。悔しすぎて死にそう”“私以外の誰かがやると考えると、もう気が狂いそう”などと極めて不穏当な言葉を並べて「出演したい」と強く訴え続けた。さらには“出演させてもらうために土下座しに行きたい”という常軌を逸したメールまでX女史に送っていたという。
そして2014年2月になると、能年は突然、「事務所を辞めたい」と言い始めた。