西原:そんなに炊飯器たくさん買ってどうするの?っていう中国人、たくさんいるもんね(笑い)。
高須:中国はいま、バブル経済みたいなものだから、中国人もいつそれが弾けるんじゃないかって恐れているんだろうね。人民元が紙くずになっちゃうかもしれないから、できるだけ物に替えておこうと思って、炊飯器を買ってるんじゃないの?
西原:炊飯器が資産ってこと? 新型が出ちゃったら、価値がなくなっちゃうのに…。
高須:昔の日本なら、それが自動車だったんだけどね。いまの中国人にとっては炊飯器が財産(笑い)。
──ちなみに、中国のバブル経済が弾けたら、日本との関係に何か影響はあると思いますか?
高須:もしかしたら、中国のほうから仕掛けてくるかもしれないよね。経済がダメになると、国内が混乱し始めるけど、明確な外敵を設定すれば、国内を固めることができるでしょ? 中国バブルも時間の問題みたいだし、実は中国も攻め込まれるのを待ってるんじゃないかとも思うよ。
── 一方、自民党の二階俊博総務会長が、5月末に中国を訪問し、習近平国家主席と会談しました。日中関係改善に向けての一歩になっていると思います。
高須:もちろん関係が改善されるのがいちばんいいことだからね。でも、歴史認識については日本が譲る必要はないと思う。国ごとに考え方が違ってもいいんだよ。「私たちの考えを押し付けるつもりはないし、あなた方の考えを受け入れられなけいど、仲良くはしていきましょう」ってはっきり言うべきだと思うけどね。
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「いまはやる時期」という刺激的な意見の高須院長。日本から攻撃するということは、考えにくいが、たしかに太平洋沿岸には中国包囲網が形成されており、「攻めたら勝てる」と考えるに足る条件が揃っている。軍事衝突は回避するにしても、日本政府はいまこそこの「中国不利」な状況を上手に使うべきなのかもしれない。
【プロフィール】
高須克弥(たかすかつや):1945年愛知県生まれ。医学博士。昭和大学医学部卒業、同大学院医学研究科博士課程修了。大学院在学中から海外へ(イタリアやドイツ)研修に行き、最新の美容外科技術を学ぶ。脂肪吸引手術をはじめ、世界の最新美容外科技術を日本に数多く紹介。
昭和大学医学部形成外科学客員教授。医療法人社団福祉会高須病院理事長。高須クリニック院長。人脈は芸能界、財界、政界と多岐にわたり幅広い。金色有功章、紺綬褒章を受章。著書に『バカにつける薬 ドクター高須の抱腹絶倒・健康術』(新潮OH!文庫)、『私、美人化計画』(祥伝社)、『シミ・しわ・たるみを自分で直す本』(KKベストセラーズ)、『ブスの壁』(新潮社、西原理恵子との共著)、『その健康法では「早死に」する!』(扶桑社)など。最新刊は『筋と義理を通せば人生はうまくいく』(宝島社)。