イキる、とは調子に乗る、勢いづく、威張る、偉そうにするなどの意味。吉本新喜劇・座長の小籔千豊(こやぶ・かずとよ)は「イキる奴」が嫌いだという。小学生の子どもを持つ親でもある小籔が、子どものしつけについて物申す。
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僕が出演する情報番組「バイキング」(フジテレビ系)での発言が、この前ちょっと話題になったんですよ。
奈良の中学校に関するニュースで、新任の校長がその着任式で、先ほど登校した生徒から「オッス」と声をかけられましたと言って、「しばいたろか」と言ったそうなんです。これが問題になって、教育委員会から厳重注意されたと。
そのニュースは、校長の発言が不適切というニュアンスだったし、番組でも僕以外の出演者はみんな、校長が問題だということで一致していた。で、僕はコメントを求められたときなんて言ったかというと、「しばかれて当然です。ボッコボコにされるべきだ」と。ほかの出演者みんな引いてましたし、ネットでも問題になりました。けど、ほんまに僕が言ってること、おかしいんかな。
たしかに「しばいたろか」って言葉が適切だったかはわかりません、その場にいたわけじゃないし。ただ、じゃあ「オッス」って声かけた中学生はそのままでいいんかと。みんな「中学生の気持ちは分かる」みたいに言うけど、「気持ち分かるから校長は黙っとけ」ってなったら、どんどん生徒が調子に乗ると思いますね。「廊下を走るな」って注意しても「教育委員会に言うぞ」で終わりでしょう。
じゃあそれほっといて、先生が生徒にオラって胸ぐら掴まれてもへらへら笑って仲良くしましょうみたいな指導方法やったら、それこそ舐められて学級崩壊ですよ。中学生全員がガンジーなら話が別ですが、少なくとも僕はガンジーやないんでね。
実は生徒にとっては、先生の言うこと聞かんでも利害は何もないんですよ。学校を休もうがテストで点数が悪かろうが先生に舐めた態度取ろうが、義務教育なら学校クビになるわけでなし、何のリスクもないわけです。じゃあ実際の利害がないなかで、生徒がなんで先生の言うこと聞くかっていったら、「怒られたら怖いから」しかないでしょう。