芸能界には数多くの“ファミリー”が活躍しているが、最近、あるファミリーの活躍が目立っている。コラムニストのペリー荻野さんが注目したのは、大和田ファミリーだ。なぜ彼らが今、注目なのか? ペリー荻野さんが綴る。
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芸能界の“ファミリー”といえば、演歌化界の大御所北島三郎をおやじと慕う「北島ファミリー」、名プロデューサーを中心にモーニング娘。らが集まる「つんくファミリー」、小堺一機、関根勤、風見しんごら1970年代から続く萩本欽一ゆかりの「欽ちゃんファミリー」、泉ピン子はじめ脚本家橋田壽賀子ドラマの常連が集結した「橋田ファミリー」、石田純一、妻の東尾理子、元妻・松原千明、その娘のすみれらによる「石田ファミリー」など、いろいろある。
しかし、今、もっとも爆走を続けるファミリーといえば、「大和田ファミリー」だ。族長・大和田伸也、妻の五大路子、ふたりの息子大和田悠太、大和田健介、そして信也の弟・大和田獏、妻の岡江久美子、娘の大和田美帆。二家族全員がドラマや舞台で活躍中という芸能一家である。
先日放送された『くりぃむクイズ ミラクル9』では、獏、伸也、美帆、悠太が出演。「なかなか減らない調味料」9種類を当てるクイズで、美帆が突然「すっすすすす~」と「酢」をミュージカル風に回答したのに続き、獏が「こしょおおおお~」とオペラ風に。そして品川祐に「いつまで続くのかこのノリは」と止められたのにも関わらず、伸也は「さとおおおおお」と堂々と歌い、しかも不正解というすごい展開を見せた。
不正解だとわかっても「うちにはいっぱい残っている!」と主張する伸也。実にいい味だ。族長は人の話など聞いてなくてもいいのである。久美子と路子の嫁ふたりがいなくてもこの暴走。誰にも止められない大和田パワーを見せつけた。しかし、大和田ファミリーパワーが13年前にも炸裂したことがあったことを私は知っている。
当時、岡江久美子はTBS『はなまるマーケット』の司会、獏はテレビ朝日『ワイド!スクランブル』の司会をしていた。そして伸也はフジテレビ系の『真珠夫人』でヒロインにうはうはと迫る金満家役で出演していたのだ。つまり朝から岡江、昼から獏、昼下がりには伸也がこんにちは。連日、四時間も大和田ファミリーを見ていた日々。思えばすごい月日であった…。