高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、パートナーの漫画家・西原理恵子さんも交えて、何かと話題のドローンについてお話をうかがいました。
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──4月に発覚した首相官邸の屋上にドローンが落下していた事件以降、ドローン少年が逮捕されるなど、話題に上がることが多いドローンですが、何らかの形で規制すべきだという意見も出ています。
高須:たしかにテロに使うなら、いちばん対策しにくい道具だもん。遠隔のセキュリティーシステムなんかも建物の敷地内は感知できるけど、上空はまったく無防備なんていうことも多いからね。単純に爆弾を付けたたくさんのドローンが降りてきたら、それだけでとんでもない被害が出せちゃう。ただ、現状ではそこまで重いものを運べるドローンもまだないのかな?
──爆弾を運べるくらいだと、「小型無人飛行機」という括りではなくなってしまうのかもしれないですね。
高須:まあ、大きいドローンは、もうオスプレイだもんな(笑い)。ってことは、いまのところ、ドローンはもうちょっと小規模な使われ方なのかな。それこそノゾキとか。
西原:やっぱり最先端の技術は、真っ先にスケベと犯罪に利用されるものだから。ドローンもそうなると思う。
──高性能なカメラを積んだドローンもありますからね。
高須:昔は夏になると、ビルの屋上で素っ裸になって日光浴なんかを楽しんでいたけど、そういうこともできなくなっちゃうな(笑い)。まあでも、実際問題として規制する必要はあるとは思うよ。ラジコンよりももうちょっと厳しく、普通の飛行機に近いものとして扱うべきだよ。
──ラジコンのように趣味範囲で気軽に楽しめるようなものではない、ということですね。
高須:性能の度合いにもよるんだろうけど、たとえばドローンが簡単に自衛隊の基地の上空に侵入できるような状況はオカシイ。一般の家だって、おかしな人が入ってきたら不法侵入で現行犯逮捕できるんだから、上空への侵入だって同じように規制しないと。
──なるほど。
高須:それこそ自衛隊の基地の上空に無断で入ってきたドローンは、自由に撃ち落とせるようにするべきだね。射撃のいい練習になるしね(笑い)。米軍基地だったら、有無をいわさず撃墜でしょ。
──たしかにそうなってしまうかもしれないです。
高須:米軍基地反対派は、ドローンを飛ばしてデモンストレーションをやってみてもいいじゃないの? 米軍に撃ち落とされたところを見せて「ほらやっぱり危険だ!」って(笑い)。
──とはいってもドローンはそこそこの値段がしますからね…。
高須:そっか。撃ち落とされるためだけにドローンを買うのは、お金がかかりすぎるか(笑い)。でも、「ドローン保険」みたいなものはないのかな? 「購入から1年間は墜落しても保障します」みたいな。
──高性能なドローンならあってもおかしくはないでしょうね。
高須:まあでも、後ろめたいことに使っている人が多そうだからな。
──破損したドローンが落ちているのが発見されても、持ち主が現れないことも多いようですね。