ライフ

夏のミニスカ 「見えそうで見えない」大人の距離感を学ぼう

 夏に入るとミニスカートの女性に胸をときめかす男性も多いだろう。だが単純に喜んでいるだけでいいのだろうか。「ミニスカは見て良し、学んで良し」と、大人力コラムニストの石原壮一郎氏が力を込める。

 * * *
 夏の強い日差しを受けて、ミニスカがいつも以上にまぶしく輝いています。世の中はとかく意見が対立しがちですが、「ミニスカは素晴らしい!」という命題には議論の余地も一片の疑いもありません。ミニスカこそ、正義なり! 街を行きかうミニスカは今日も私たち男性の疲れを癒やし、明日への活力を与えてくれています。

 ミニスカの魅力は、心ときめく見かけだけではありません。何を隠そう、大人にとって大切なことをたくさん教えてくれます。そもそも私たちは、ミニスカに何を求めているのか。何かの拍子にパンツが見えることを望んでいるのか。否。「見えそうで見えない」ところに心を激しく揺さぶられ、憧れをふくらませています。「そりゃ見たいんだけど、でも見たいわけじゃない」という複雑な感情を抱きながら、熱い視線をこっそり送っています。

 長年、そんなふうにミニスカを見つめ続けている私たちは、知らず知らずのうちに「大切なのは結果ではない。目指す過程である」ということを学んできました。会社の出世レースもしかり。役職や地位なんてしょせんパンツみたいなものです。あまりきれいなもんじゃありません。届きそうで届かないほうが、ミニスカに胸ときめかせるときと同じように、純粋な自分でいられるし楽しく充実した時間を過ごせます。

 ミニスカが日本で最初に大流行したのは、1967(昭和42)年のこと。同年10月にモデルのツイッギーがイギリスから来日したことがきっかけだと言われています。しかし、それより前に野際陽子がミニスカを穿いて留学していたパリから帰国したり、美空ひばりがミニスカ姿で『真赤な太陽』を歌ったりなど、ツイッギーが来日する前から熱い注目を集めていました。野際陽子、このとき31歳。美空ひばりも、このとき30歳。日本におけるミニスカの歴史は、大人の魅力を持った30代女性が基礎を築いたと言えるでしょう。

 私たちは、ちょっと油断すると、ミニスカに「若さ」を求めてしまいそうになります。当たり前ですが、若いとかそうでもないとか、そういう些末なことで左右されるほどミニスカはひ弱な存在ではありません。「むしろ30代以上の大人の女性が穿いてこそ、ミニスカは真価を発揮する!」と自分に言い聞かせることによって、思い込みに縛られない自由な視点や、物事の可能性を広く追求する姿勢を獲得することができます。

 そして、もし身近な30代以上の女性がミニスカを穿いてきて、「年甲斐もなく恥ずかしいわ」的なことを言っていたら、力強くこう励ましましょう。「とても似合ってるよ! そもそも日本のミニスカの歴史は、若いアイドルとかじゃなくて、すでに三十路だった野際陽子や美空ひばりから始まったんだ。ミニスカは大人の女性のためにあるのさ」と。きっと感激してくれるに違いありません。

 ただし、ホメるつもりで「今日は若々しく見えるよ」と言うと、きっとしばらく口をきいてもらえなくなります。気を付けましょう。

関連キーワード

トピックス

大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《妊娠中の真美子さんがスイートルーム室内で観戦》大谷翔平、特別な日に「奇跡のサヨナラHR」で感情爆発 妻のために用意していた「特別契約」の内容
NEWSポストセブン
会見中、涙を拭う尼僧の叡敦(えいちょう)氏
【天台宗僧侶の性加害告発】フジテレビと同じ構造の問題ながら解決へ前進しない理由とは 被害女性への聞き取りも第三者の検証もなく、加害住職の「僧籍剥奪せず」を判断
NEWSポストセブン
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
フジテレビが今やるべきは、新番組『怒っていいとも!』を作ることではないか
NEWSポストセブン
沖縄・旭琉會の挨拶を受けた司忍組長
《雨に濡れた司忍組長》極秘外交に臨む六代目山口組 沖縄・旭琉會との会談で見せていた笑顔 分裂抗争は“風雲急を告げる”事態に
NEWSポストセブン
ゴールデンタイムでの地上波冠番組がスタートするSixTONES
ゴールデンタイムで冠番組スタートのSixTONES メンバー個々のキャラが確立、あらゆるジャンルで高評価…「国民的グループ」へと開花する春
女性セブン
中居正広氏とフジテレビ社屋(時事通信フォト)
【被害女性Aさん フジ問題で独占告白】「理不尽な思いをしている方がたくさん…」彼女はいま何を思い、何を求めるのか
週刊ポスト
食道がんであることを公表した石橋貴明、元妻の鈴木保奈美は沈黙を貫いている(左/Instagramより)
《食道がん公表のとんねるず・石橋貴明(63)》社長と所属女優として沈黙貫く元妻の鈴木保奈美との距離感、長女との確執乗り越え…「初孫抱いて見せていた笑顔」
NEWSポストセブン
生活を“ふつう”に送りたいだけなのに(写真/イメージマート)
【パニックで頬を何度も殴り…】発達障害の女子高生に「生徒や教員の安心が確保できない」と自主退学を勧告、《合理的配慮》の限界とは
NEWSポストセブン
5人での再始動にファンからは歓喜の声が上がった
《RIP SLYMEが5人で再始動》“雪解け”匂わすツーショット写真と、ファンを熱狂させた“フライング投稿”「ボタンのかけ違いがあった事に気付かされました」
NEWSポストセブン
中居正広の私服姿(2020年)
《白髪姿の中居正広氏》性暴力認定の直前に訪問していた一級建築士事務所が請け負う「オフィスビル内装設計」の引退後
NEWSポストセブン
これまで以上にすぐ球場を出るようになったという大谷翔平(写真/AFLO)
大谷翔平、“パパになる準備”は抜かりなし 産休制度を活用し真美子夫人の出産に立ち会いへ セレブ産院の育児講習会でおむつ替えや沐浴を猛特訓か
女性セブン
ネズミ混入トラブルを受けて24時間営業を取りやめに
《ゴキブリ・ネズミ問題で休業中》「すき家」24時間営業取りやめ 現役クルーが証言していた「こんなに汚かったのか」驚きの声
NEWSポストセブン