“替え玉事件”で世間を騒がせたのは24年前のこと。なべおさみが通算で3浪となる愛息を進学させようと、明治大学商学部第二部(夜間)に替え玉受験させたことが公となり、ワイドショーで連日、放送される騒ぎになったのだ。その当事者が芸人のなべやかん(44才)だ。その後、たけし軍団入りして芸能界へ。当時の心境から、現在まで続く替え玉事件の影響について洗いざらい語った。
――24年前のことですが、なべやかんさんといえば、替え玉事件を思い出します。
なべ:今でもすごく言われますからね。普通は不祥事を起こした芸能人がテレビに出てきたりしても、腫れ物に触るような感じじゃないですか。「お前ペニオクやったよな」とか、覚醒剤で捕まった人に「また手を出したい?」「お好み焼きを作っている時に、粉を見てどう思うの?」とか、聞かないじゃないですか。
ぼくの場合って、芸名の“やかん”が、夜間部(二部)の“やかん”の意味もあるので、十字架を背負っているようなものなんです。もう、避けようにないですね。
――今では、芸人として「おいしいな」という気持ちもあるんですか?
なべ:いやいや! 反省して「すみませんでした」と深々と頭を下げつつ、自戒の意味を込めて、あの頃の話をしています。
――お父さんのなべおさみさんとは、今でも替え玉事件の話をしますか?
なべ:新事実が出たら教えてくれたりしますよ。今だからわかる、大学の裏口入学の“伝統”とか。学校によって、やりかたが違うそうですよ。替え玉受験をやってる大学がいっぱいあるらしいとかね。まあ、ぼくがそんなこと言っちゃいけないですけど(笑い)。
――当時、自分が替え玉で入るというのは、事前にお父さんから聞いていたんですか?