高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回のテーマは「認知症」。高度高齢化社会に向かって、認知症にどう対策をしていくべきか。パートナーの西原理恵子さんとともに、お話を聞きました。
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──今回は認知症のお話をうかがいたいと思います。今後、日本も高齢化がどんどん進み、今まで以上に認知症の問題が身近かつ深刻になっていくのではないかと言われています。
高須:認知症ってやっぱり頭のメモリーが壊れていくっていうことなんだよね。怪我した場所の筋肉が衰えるのと同じように、頭のメモリーも使っていないとどんどんダメになってくる。そういう意味では、リハビリと一緒で、頭のトレーニングをすることで、認知症をごまかすことはできるんだよ。常日頃から頭を使っていれば、ある程度は大丈夫だと思う。
──なるほど。やはり頭を使うことが重要だと。
高須:たとえば、とある名門ゴルフ場に行くと、たくさんのお年寄りがプレイしに来てるんだけど、レストランなんかでは、みんなかなりボーッとしちゃってるんだよ。おそらく認知症の症状が出始めてるんだろうね。でも、いざプレイを始めるとものすごく元気で、ショットも完璧。パッティングだって上手なんだよ。年をとってからもゴルフはずっと続けているから、ゴルフで使う脳の機能は衰えないっていうことなんだよね。
ゴルフだけじゃなくて、仕事の面ではまったくボケてないけど、日常生活ではボケちゃっているっていう人もいる。医者でもいるよ。
西原:じゃあ、そういうお医者さんは、24時間白衣を着せていれば大丈夫っていうこと?
高須:そうそう。少なくとも患者さんを診ているときは問題ない。でも、自分でトイレに行ったり、ご飯を食べたりするのは難しい。そういう日常生活の基本的な部分から壊れていくことが多いからね。芸能人なんかにも多いよ。カメラが回るとしっかり仕事をするんだけど、楽屋ではボーッとしてて元気がないっていうね。
西原:なんだか、かっちゃんも当てはまってるよ(笑い)。部屋に戻るとヘロヘロになっちゃうもんね(笑い)。
高須:気が緩んじゃってね。ヒドいもんだよ(笑い)。
──でも、院長はツイッターもやってるし、麻雀も毎日のようにやってるし、問題なさそうですね。