放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、フジテレビ系列に二世アナがなぜか多い理由とその意図を考察。
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藤井フミヤの息子がフジテレビのアナウンサーに内定したという女性誌の記事を読み、引っくり返りそうになった。
それでなくてもフジテレビは二世アナが大好き。最近では、元サッカー日本代表でスポーツキャスターの永島昭浩氏を父にもつ入社2年目の永島優美アナが真っ先に浮かぶ。
入社前から同局の編成マンたちが「すごくいいらしい」と楽しみにしていて、早々に『めざましテレビ』のレギュラー陣に加えたり、先日の『27時間テレビ』ではMCに抜擢されたりと、ポスト・カトパンともいうべき存在。サッカー選手の娘だからか、日本代表の試合をフジテレビが中継するときにも出て来るのだが、これといって、いいところはない。まぁ当たり前か、彼女自身がサッカー選手だったワケではないのである。選手にインタビューをしたような経験もないのだから、当たり障りのないことしか言えなくても仕方があるまい。
さらには『ユミパン』の視聴率が1%台にまで落ち込み、「お嬢さま育ちのせいで自分を出せていない」とネットニュースで叩かれたのも記憶に新しい。
また、アスリートの二世ということでは、フジテレビには田淵裕章アナもいる。父は阪神タイガースや西武ライオンズで活躍し、監督やコーチとしても活躍した田淵幸一さん。母は元祖ハーフモデルともいうべきジャネット八田さんだ。
田淵アナは最近でこそ、バラエティー番組でイイ味を出し、タレントたちにツッコまれているが、安藤優子と『スーパーニュース』に出ていた頃、体調不良で無期限休養を取ったことがある。病名は明かされなかったが、メンタル面ではないかと取りざたされたものである。
二世ではないが、「こんなイケメンがいるのか」と入社前から有名だった生田竜聖アナはジャニーズの生田斗真くんの弟。イケメン若手アナとして育てようと思った矢先、先輩の肉食系女子アナ・秋元優里アナとデキ婚。周囲を落胆させたものである。
さらには高橋真麻の失敗もあったではないか(苦笑)。なのにフジテレビがなぜ二世アナにこだわるのかといったら、それは高島彩アナの大成功があったからに他ならない。彼女は『食いしん坊バンザイ』の2代目・食いしん坊で、俳優の竜崎勝さん(故人)の長女。
ルックス、仕切りのうまさ、アナウンス技術の高さなど、フジテレビの歴代アナウンサーの中でもトップクラスだったのは認めるが、だからといって、このジャンルにおいて、二匹目のドジョウは居ないはず。