放送90年を迎えるNHKが、2016年春から放送予定の大河ファンタジー『精霊の守り人』。その会見に、主演の綾瀬はるか(30)のほか、新たな出演者らも姿を見せた。
この作品は、『鹿の王』で第12回本屋大賞を受賞した上橋菜穂子の「守り人」シリーズが原作。
2016年春から3年(2016年3月に第1部を4本、2017年に第2部を9本、2018年に第3部を9本、全22作)にわたって放送する日本初のファンタジー大作だ。
驚くべきスケールの大きさである。主人公である女用心棒・バルサと、この世と重なって存在する異世界の水の精霊の卵を宿したため命を狙われている新ヨゴ皇国の皇子チャグムとの冒険を描く物語。
この日は、バルサを演じる綾瀬とともに、物語を支える新ヨゴ皇国の皇子・チャグムを演じる子役の小林颯(9)、チャグムの母役の木村文乃(27)、占星術師役の高島礼子(51)、異能者となったチャグムを疎ましく思うチャグムの父を演じる藤原竜也(33)が登場。
主人公バルサ役の綾瀬はるかは、『八重の桜』(2013年放送)に続き2度目の大河主演。出演依頼を受けての感想を、「殺陣とかアクションをやりたかったので、うれしかった」とにっこり。
クランクインは7月2日に行ったそうで、「頼もしい共演者の皆さん、スタッフの皆さんと力を合わせて原作同様、子供から大人までワクワクできる作品になるよう3年間一生懸命頑張りたいと思います」と笑顔で意気込みを語った。
また役柄については、「バルサという女性は、短槍の使い手ということもありますが、いろんなことを背負っている女性。普段のしゃべり方とか荒々しさをどこまで出したらいいかとか難しいので、ひとつひとつ、監督と細かく話しながらやっています」と明かした。
チャグム役に120人のオーディションから選ばれた小林は、「このお話が好きだったので、オーディションの話が来たときは、絶対にやりたいと思いました。受かったとき、うれしくて家族で喜びました。チャグムは最初は甘えん坊だから、バルサと旅をして逞しくなっていく姿を演じたいです」と堂々と語り、頼もしさを感じさせた。
そんな小林について、綾瀬が「すごくかわいくてお芝居をすると皇子らしくて、頑張ってる感じもかわいくて目が離せない」と微笑むと、
小林から「綾瀬さんはすごくきれいで優しい。特にくしゃみがかわいいです」と褒められ、照れ笑いをする場面も。
原作ファンだったという木村は、「この役が来たとき、とてもうれしかった。妃としての所作を身につけたい」と抱負を語った。
この作品は全編高画質の4Kで撮影を行い、中国、東南アジアなど海外ロケも行う予定だという。