放送作家でコラムニストの山田美保子氏が独自の視点で最新芸能ニュースを深掘りする連載「芸能耳年増」。今回は、『めざましテレビ』の“お天気キャスター問題”に迫る!
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生放送の生活情報番組の中で、もっとも失敗してはいけないのは、ニュース読みと天気予報ではないだろうか。
忙しい朝、ながら視聴でテレビを見ている人たちが、もっとも聞き耳をたてる瞬間が“お天気コーナー”だ。予報が当たる、当たらないはもちろんだが、できることなら爽やかに、元気に、キチンと伝えてほしいものである。
が、私がこの1年半ほど、気になって気になってしかたがないのが、『めざましテレビ』(フジテレビ系)の“お天気キャスター”小野彩香の“資質”なのである。
『めざまし~』の場合、キャスターに気象予報士の資格はなく、「予報を読む」のがお仕事。
にもかかわらず、彼女はとにかく、よく噛むし、間違える。たとえば「北部」と「南部」といった致命的な言い間違いを度々するのだ。
鼻にかかった声も、朝の番組には不向きだし、動きが“もっさり”していて、視聴者プレゼントの花束を抱えたり、傘を差したりするなど、ちょっとしたポーズも決まる日が少ない。
「雨がパラついてきた」とか「風が冷たい」というとき、空を見上げたり、手のひらをかざすなどの動作をすると、他のことがおろそかになり、コメントや段取りを間違えがちだ。
彼女が昨年3月末、お天気キャスターに就いたとき、「『めざましテレビ』歴代のお天気キャスター初のハズレではないか」とTwitterで呟いたところ、関係者の方なのか、「新人なので、もう少し待ってあげてほしい」とリプライがあった。
待ってみた。もう1年半近くになる。が、件の“問題”はほとんど成長していない。
なぜ彼女が起用されたのか。そこには当時、“リケジョの星”として一世を風靡した理研(当時)の小保方晴子さんが関係していたのではないか。