8月30日のコンサートでSKE48から卒業した松井玲奈(24才)。今後は目標だった女優の道を進んでいくと宣言しているが、果たして松井は女優として成功できるのだろうか?
これまでAKB48グループを卒業した元メンバーの中には現在、女優として活動している人は多い。前田敦子は卒業後、演技力を評価された元メンバーのひとり。映画『苦役列車』(2012年)では、日本映画プロフェッショナル大賞で主演女優賞を受賞。現在、放送中の『ど根性ガエル』(日本テレビ系)など話題のドラマにも数多く出演している。
大島優子は連ドラ『ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~』(TBS系)に主演したほか、昨年、『紙の月』で日本アカデミー賞優秀助演女優賞を獲得。卒業からわずか1年で大きな実績を残しているのだ。秋元才加や増田有華も映画や舞台など話題作に出演している。
いずれの元メンバーもそれぞれ存在感を発揮しているが、実はAKB48グループ内の演技派といえば、真っ先に名前が挙がるメンバーのひとりは松井だ。
高校時代、演技部だった彼女の演技に注目が集まったのが、2010年1月から放送開始されたドラマ『マジすか学園』(テレビ東京)だった。
「その頃、SKE48といえば、松井珠理奈というイメージが強かったですが、このドラマに出演してから一気に松井玲奈の知名度は上がりました。彼女の演じた“ゲキカラ”という役は、とにかく純粋に暴力を好む女子高生として描写され、爪を噛みながら近づいてくる演技に恐怖を覚えた視聴者がいたほどでした。
『ねぇ…怒ってる?』というセリフはファンの間では有名となり、握手会で彼女にその言葉を言ってもらいたいと希望する人も激増した。それほど彼女の演技はインパクトが強かったんです」(アイドルライター)
今年の5月には“ゲキカラ”がメインとなった舞台が上演された。ひとつのキャラクターとしてスピンオフ作品ができるほど、彼女の演技はファンに強烈な印象を与えたのだった
とはいえ、この作品は、厳しい言い方をすれば、「アイドルとしては」という評価に過ぎなかった。今後、女優として本格的に活動するとなると、幅広い演技が求められるのは言うまでもない。
その意味では、可能性を大きく感じさせた作品がある。映画初出演、初主演を果たし、2014年に公開された映画『gift』だ。