ビジネス

富士そばが「ちょい呑み」参戦 ならではの「天ぬき」は格安

富士そばも「ちょい呑み」始める

 ファストフード店といえば「さっと食べ」て「さっと帰る」ためのものだが、最近は「ちょっと呑む」というのが流行っている。食文化に詳しい編集・ライターの松浦達也氏が解説する。

 * * *
 今年、和製ファストフードが「呑み」をキーワードに集客を伸ばしている。先鞭をつけたのは吉野家だった。2013年に神田で実験的にスタートさせた「吉呑み」対応店舗を今年、一気に拡大した。当今年5月上旬の時点で150店強に。さらに6月末までに360店舗とハイペースで対応店舗を増やしている。

「吉呑み」の好評を受けて、今年ファストフード業界が一斉に「呑み」へと舵を切った。まずは牛丼業界のライバル、松屋がこの夏、生ビールの提供をスタートさせた。しかも一杯150円。加えて、「牛焼肉定食」「豚キムチ定食」など定食商品のおかず部分を切り分けて、おつまみ牛焼肉、おつまみ豚キムチなど単品の形で提供を始め、生ビールとのセットメニューにも展開した。

「すき家」も松屋同様、既存メニューをいかした、おつまみ展開だ。「きのこペペロンチーノ牛丼」、「にんにくの芽牛丼」、「かつぶしオクラ牛丼」など、トッピング系牛丼の具材をサイドメニューとして提供している。もっとも酒呑みから見るとサイドメニューというより、つまみに見える。

 マンガ『野武士のグルメ』(作・久住昌之 画・土山しげる)にも牛丼屋飲みのエピソードが登場する。酒の本数制限こそあるものの、牛丼屋には「牛皿」という他の業態にはないつまみもあり、何よりリーズナブル。一度経験するとハマる人が続出するのも無理はない。

 今年の「ちょい呑み」業態の新機軸といえば、「ふじ酒場」だろう。立ち食いそばチェーンの「富士そば」が7月から一部店舗で展開している、平たく言うと「吉呑み」の「富士そば」版ちょい呑みサービスだ。この7月、高円寺店を皮切りに、人形町、新橋などの富士そばで15~05時の時間限定で展開。現在都内に数店舗を数え、今後さらに増やしていく予定だという。

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン