ピチピチの黒のTシャツにプロレスパンツ。ユーロビートに合わせて、小太りな体で軽快にパラパラを踊るネタでブレイクした長州小力(43才)。ファンと公言している“本家”長州力との関係を語ってもらった。
――芸名が“長州小力”になった14年前から、長州力さんのものまねを続けていますが、若い世代が長州力さんを知らないなど、困ったことはありませんか?
小力:ぼくはものまね芸人じゃないんです。だから、ものまねが伝わらなくても困らないんですよ。ものまね芸人のネタは、知ってる知らないの共通認識が重要になると思うんです。でもぼくの芸は一見ものまねなんですけど、いうなればコスプレなので。正直、長州力さんを知らなくても笑えるようにしているので、何ら困りません。
どちらかというと、ザ・ドリフターズの“もしも”のコーナーのつもりなんです。“もしも、プロレスラーがパラパラを踊ったら”です。もしもプロレスラーがこんな事をしたら、というものなんですよ。
――パラパラや長州力さんを知らなくても、大丈夫なんですね。
小力:パラパラも踊りを見せたいんじゃなくて、緩急のある顔芸ですから。いつも流している『NIGHT OF FIRE』はヒット曲だけあって、かかれば気分が上向きになるし、それに合わせた緩急の顔芸と動きをやっているつもりです。みんな「それしかねえのか」と言うけど、それで充分なんです。ぼくのやりたい笑いは、その中に詰まっています。
――長州力さんのコスプレという芸風を、変えようと思ったことはありますか?
小力:ありません。レパートリーとしてやっていないので。ぼくは楽しんでやっているんです。自分が楽しい感も、重要なんですよね。
――長州力さんと、交流があるんですよね。