高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回は、モンゴル訪問の話をうかがいました。
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──7月にモンゴルを訪問されたんですよね。
高須:「ナーダム」っていうお祭りがあってね。朝青龍に呼ばれて行ってきたんだよ。
──どんな祭りなんですか?
高須:弓と競馬とモンゴル相撲の3つの競技を行う国民行事だね。国が主催して7月11日から3日間やるんだよ。この競馬がすごい。1回のレースで250頭から300頭の馬が平原を25kmから30kmくらい走るんだよ。本当に壮観でね。
── 一般的な競馬とは全然違いますね。
高須:遠くから見ていると、地平線の向こう側に砂煙が上がってるわけだ。それでドドドドドーって地響きとともに馬の群れが走ってくる。まさに、チンギス・ハーンの世界だね。
──すごいですね。スケールが大きすぎますよ。
高須:でも、馬に乗ってるのは子供たちなんだよ。たしか、「5才の部」「6才の部」みたいな感じで分かれてるんだけど、みんなよく馬に乗れるなあっていうレベルの子供たちだった。でも、はっきり言って数が多すぎてよくわかんない(笑い)。ゴール直前にならないと本当にただ馬群が動いているだけだからね。
で、テレビでそのレースを朝青龍と見ていたんだけど、朝青龍の持ち馬が本命を抜き去って優勝したんだよ。そしたら、朝青龍、大感動して泣いちゃってね。やっぱり国民行事だけあって、モンゴル国民にとってはすごく重要なことなんだよ。子供の競馬なんていうレベルではないんだね。でも、レースは次の日にもあって、朝青龍がすごくしょんぼりしてるもんだから、「どうしたの?」って聞いたら、「負けた」って(笑い)。かわいいヤツだよ。
──院長も馬主になったとか?
高須:モンゴルの友人が遊牧民のところに連れてってくれたんだよ。そしたらすごく喜んでくれて、馬をくれるってことになった。で、ナーダムの事前予想で250頭くらいの中で50位に入った仔馬をくれたんだよ。それで僕がオーナーになって「Yes!タカス号」っていう名前をつけて、モンゴルにそのまま預けてるよ。来年のナーダムでは優勝してほしいなあ。
──モンゴル相撲はいかがでしたか?
高須:地方ごとのチャンピオンが出てきて、モンゴルでいちばん強い男を決めるんだよ。ある程度、実績なんかで強さのランクってものがあるんだけど、強い力士が好きな相手を指名して、試合をするの。つまり、弱いヤツから指名されて、どんどん敗退していくってことだね。正直、最初のほうは弱い者いじめみたいなもんで、あんまり面白くない。