低価格の通信料金が特徴の格安SIMが登場して以来、スマホとガラケーを組み合わせて使うとコストパフォーマンスと利便性を両立できると評価が高い。そして格安SIMがブームから当たり前になりつつあるいま、2台持ちしたスマートフォンと通話し放題プランとの組み合わせが、新しいスマホの使い方として注目を集めている。
メーカーのシステム部門に勤める30代の憲司さんは、iPhoneとAndroidのスマホ2台持ちをしている。2年しばりの更新月を迎えたタイミングでiPhoneをMVNO(仮想移動体通信業者)の通信専用SIMへMNP(モバイルナンバーポータビリティ)し、ガラケーをAndroidへ機種変更した。Androidは話し放題プランのみの契約にしている。
「スマホ2台持ちになる前は通話はガラケー、ネットはiPhoneという使い方をしてきました。5年以上使っていたガラケーの調子も悪くなってきたし、Androidスマホも使ってみたかったので思い切りました。回線契約の内容も見直して、iPhoneに月3GB契約の通信専用格安SIM、Androidを大手キャリアの話し放題の契約にしています。以前よりも全体の維持費が安くなったし、おサイフケータイも引き続き使えるしいいことだらけですよ」
通話だけの回線契約にしているAndroidだが、そちらでネットにつなげたいときはwifiかiPhoneのテザリング機能を利用している。
だが、1か月3GBの通信容量で足りるのだろうか。スマホに機種変更したとき、「このくらい使いますよ」と説明され、5GB以上のデータパックを契約することになった覚えがある人も多いだろう。しかし実際には、それほど大きい通信量に達している人は少数派だという調査結果がある。