難民たちを乗せたボートがトルコ沖で転覆し、3歳男児を含む12人が死亡した。浪打ち際でうつぶせになっている3歳男児の遺体写真をきっかけに欧州各国は難民受け入れを拡大する方向に急転回したが、作家の落合信彦氏が難民受け入れが日本に及ぼす影響について解説する。
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日本も他人事ではない。国連のサザーランド事務総長特別代表は、ヨーロッパ各国やオーストラリアが難民受け入れを拡大したことを受け、「アメリカや日本なども責任を果たすべきだ」と述べた。
目の前で命の瀬戸際にある人々がいる以上、先進国としての責任はもちろん無視するわけにいかないが、軽々に考えてはならない。移民・難民の受け入れは、副作用を必ず伴う。
すでに日本でも、外国人が多く住む地域ではトラブルが続出している。中国人が多い東京・池袋などでは、ゴミ出しをめぐって地元住民と摩擦が起きている。友人が住む埼玉のマンションでは、やはりゴミをめぐって大変な摩擦が起きているという。
外国人の生活保護受給世帯も4万世帯以上にのぼっている。近年は毎年5000世帯のペースで急増。堅実な日本人と違って、稼いだカネはすぐ使うという文化がある外国人は貯められないからだ。中国で働くフランス人の友人が語ってくれたことだが、いま上海の書店では日本についてのハウツー本が売れまくっているという。それは日本に行って何もしないで生活保護をもらい楽しく暮らすことを1から10まで教えている本だという。