ライフ

怒る原因は自分以外にあると思いがち 実は受け取り方にある

「怒りは誰にでもある自然な感情。怒ることは決して悪いことではない」とは、日本における“怒りの感情コントロール術”の第一人者・日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さん。

「例えば、ヒトが猛獣に遭遇し、恐怖を感じたとします。自分の身を守るために、飛びかかったり逃げたりしますが、その時、すぐ体が動かせるようアドレナリンという興奮状態を作るホルモンが分泌されます。

 怒ったり攻撃的になることは、動物が防衛手段として身につけた、非常に大切なものなのです」(安藤さん。以下「」内同)

 怒りをうまくコントロールするには、怒りやイライラの感情が生まれる過程についてよく理解しておくことが重要だ。

 怒りには、3種類の発生パターンがある。以下、それぞれ見ていこう。

 怒りを生むパターンの1つ目は、〈出来事〉→〈意味づけ〉→〈感情〉という3ステップを踏むというもの。 この2ステップ目の〈意味づけ〉をプラスに受け取るかマイナスに受け取るかで、結果の感情が大きく変わってくる。

 例えば、電車で化粧をする人がいたとする。これを非常識と感じ、イライラする人がいる一方で、まったく気にならず、何の怒りも感じない人も。つまり、電車で化粧をする人がいたという〈出来事〉自体は1つなのに、受け止め方次第で見え方が違ってくる。

 上司から仕事を頼まれたという〈出来事〉を、自分の心のなかでどう〈意味づけ〉をするかで、〈怒り〉の感情になるかが決まる。つまり、物事をプラスで受け止める習慣を身につければ、怒る回数がぐっと減るのだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された(左/時事通信フォト)
広末涼子の父親「話すことはありません…」 ふるさと・高知の地元住民からも落胆の声「朝ドラ『あんぱん』に水を差された」
NEWSポストセブン
筑波大学の入学式に出席された悠仁さま(撮影/JMPA)
悠仁さま、入学式で隣にいた新入生は筑附の同級生 少なくとも2人のクラスメートが筑波大学に進学、信頼できるご学友とともに充実した大学生活へ
女性セブン
漫画家・柳井嵩の母親・登美子役を演じる松嶋菜々子/(C)NHK 連続テレビ小説『あんぱん』(NHK総合) 毎週月~土曜 午前8時~8時15分ほかにて放送中
松嶋菜々子、朝ドラ『あんぱん』の母親役に高いモチベーション 脚本は出世作『やまとなでしこ』の中園ミホ氏“闇を感じさせる役”は真骨頂
週刊ポスト
都内にある広末涼子容疑者の自宅に、静岡県警の家宅捜査が入った
《ガサ入れでミカン箱大の押収品》広末涼子の同乗マネが重傷で捜索令状は「危険運転致傷」容疑…「懲役12年以下」の重い罰則も 広末は事故前に“多くの処方薬を服用”と発信
NEWSポストセブン
『Mr.サンデー』(フジテレビ系)で発言した内容が炎上している元フジテレビアナウンサーでジャーナリストの長野智子氏(事務所HPより)
《「嫌だったら行かない」で炎上》元フジテレビ長野智子氏、一部からは擁護の声も バラエティアナとして活躍後は報道キャスターに転身「女・久米宏」「現場主義で熱心な取材ぶり」との評価
NEWSポストセブン
人気のお花見スポット・代々木公園で花見客を困らせる出来事が…(左/時事通信フォト)
《代々木公園花見“トイレ男女比問題”》「男性だけずるい」「40分近くも待たされました…」と女性客から怒りの声 運営事務所は「男性は立小便をされてしまう等の課題」
NEWSポストセブン
元SMAPの中居正広氏(52)に続いて、「とんねるず」石橋貴明(63)もテレビから消えてしまうのか──
《石橋貴明に“下半身露出”報道》中居正広トラブルに顔を隠して「いやあ…ダメダメ…」フジ第三者委が「重大な類似事案」と位置付けた理由
NEWSポストセブン
小笠原諸島の硫黄島をご訪問された天皇皇后両陛下(2025年4月。写真/JMPA)
《31年前との“リンク”》皇后雅子さまが硫黄島をご訪問 お召しの「ネイビー×白」のバイカラーセットアップは美智子さまとよく似た装い 
NEWSポストセブン
異例のツーショット写真が話題の大谷翔平(写真/Getty Images)
大谷翔平、“異例のツーショット写真”が話題 投稿したのは山火事で自宅が全焼したサッカー界注目の14才少女、女性アスリートとして真美子夫人と重なる姿
女性セブン
フジテレビの第三者委員会からヒアリングの打診があった石橋貴明
《中居氏とも密接関係》「“下半身露出”は石橋貴明」報道でフジ以外にも広がる波紋 正月のテレ朝『スポーツ王』放送は早くもピンチか
NEWSポストセブン
女優の広末涼子容疑者が傷害容疑で現行犯逮捕された
〈不倫騒動後の復帰主演映画の撮影中だった〉広末涼子が事故直前に撮影現場で浴びせていた「罵声」 関係者が証言
NEWSポストセブン
現役時代とは大違いの状況に(左から元鶴竜、元白鵬/時事通信フォト)
元鶴竜、“先達の親方衆の扱いが丁寧”と協会内の評価が急上昇、一方の元白鵬は部屋閉鎖…モンゴル出身横綱、引退後の逆転劇
週刊ポスト