1位・東京、2位・神奈川。関東地方を格付けするなら、ま、それほど異論はないだろう。でも、それに続く第3位はどこなのか。その座を激しく争っているのは、埼玉と千葉だ。今回、長年にわたる戦いに終止符が打たれる!?
「千葉県にはなんといっても海があります。三方を海で囲まれているから、県民は『島国』と表現することがあるほど。埼玉には残念ながら海はないですよね」(『千葉のおきて チバを楽しむための54のおきて』の監修を務めたほそいあやさん)
あくまで穏やかに、しかし、いきなり埼玉の急所をついたほそいさん。さらにこう追い撃ちをかけた。
「埼玉・越谷市のしらこばと水上公園には、オーストラリアの砂浜を輸入して敷き詰めた人工砂浜があります。その名も『ホワイトビーチ』。そういう話を聞くと、どれだけ海に憧れているんだって思いますよね」(ほそいさん)
埼玉県も負けてはいない。小・中・高校を埼玉で過ごした応援団長のインパルス・板倉俊之(37才)が反撃の口火を切った。
「海はあったらいいと思いますが、それは、あくまでも沖縄みたいなきれいな海です。昔行った千葉の海は、花火の残骸やお菓子の空き袋が落ちていました。人間の醜さを強く感じましたね。今はどうなっているかわかりませんが、そんな海なら要りません」
千葉が続いて「観光力」で埼玉を迎え撃つ。応援団長で千葉出身のナイツ・塙宣之(37才)が応戦!
「千葉にはディズニーリゾートがあります。『東京』と名づけられていますが、千葉からお願いしたことではないですから。そうつけさせてあげているだけです」
東京ディズニーリゾートの年間入場者数は、約3137万人(2014年)と全国のテーマパークの中で、第1位だ。さらに、こうたたみかけた。
「埼玉にはスーパーアリーナがあって外国人タレントが来ますけど、その人たちは全部成田空港に到着します。つまり、千葉がないと、埼玉はコンサートすら開けないんですよ」(塙)
対する埼玉側から「そもそも観光を施設で語るな!」とこんな意見が飛び出した。『うんちく埼玉』著者の谷村昌平さんは、埼玉の「観光」の魅力は施設ではないと話す。
「小江戸といわれる川越の街並みや秩父の自然の景観など、埼玉には観光地があります」