50才を過ぎたらハリやツヤがなくなってきた。若い頃と明らかに違う――これ、お肌の話ではない。
日々、抗いきれない“老化”を感じるなかで、「髪の毛」の悩みを抱える人は多い。抜け毛や薄毛といった髪のトラブルは更年期症状のひとつ。そして、秋は“抜け毛の季節”でもある。9月末日に放送された『あさイチ』(NHK)でも、薄毛特集が組まれ、有働由美子アナ(46才)も「シャンプーと薄毛って関係あるんですか?」と興味津々な様子だった。
肌の悩みと違ってなかなか人には相談しにくく、対処法もよくわからない…そんなあなたのために、その原因から対策までをご紹介します。
男性との違いは「細く弱くなること」。女性の場合、部分的に全く生えなくなる男性の薄毛とは違い、全体的に量が少なくなるのが特徴だ。ノエル銀座クリニック院長の保志名勝さんが解説する。
「男性は、男性ホルモンが強いために育毛が阻害されて毛が抜けてしまうのですが、女性の場合は“びまん性脱毛症”といって、毛根が弱って全体的に毛が細くなったり抜け毛が増えて、ボリュームが減ります。
出産、加齢による女性ホルモンバランスの乱れ、栄養不足、遺伝など複数の要因が考えられます。エストロゲンというホルモンが育毛を促進しますが、加齢とともに減少し、薄毛にいたるのです」
ただし、毛根自体は生きていることが多いため、あきらめるのはもったいない。
「生活習慣や食生活を改善し、点滴などで栄養補充すれば、毛根がある程度元気になり、薄毛が改善されます」(保志名さん)