長嶋茂雄が巨人に入団した1958年から続く歴史ある賞の頂点に輝いたのは──。11月5日、第58回「日本雑誌広告賞」の授賞式が行なわれた。
4043点の作品がノミネートし、最終審査にはアートディレクターの長友啓典やコピーライターの谷山雅計らとともに、タレントの壇蜜も参加した。
「審査は7時間ほどかかりました。消費者に一番近い目線で選ぶことができたと思います」(壇蜜)
審査の結果、金賞15点、銀賞15点の計30点が選ばれた。経済産業大臣賞を受賞したのは「サントリーホールディングス」。ロミオとジュリエットが引き裂かれるほど出すぎたお腹のイラストとコピーがハマった作品だ。
金・銀賞の数が最も多い企業に贈られる総合賞は「花王」。同社の広告制作には自社クリエイティブ部門の約70名が携わる。タイアップ広告金賞は「ザ・ギンザ」。雑誌『和樂』に掲載された広告で、歌舞伎という伝統芸を真摯に追求し続ける坂東玉三郎に製品イメージを重ねた。
撮影■渡辺利博
※週刊ポスト2015年11月27日・12月4日号