先日行われたイベントで、壇蜜(34才)が橋本マナミ(31才)に関する質問に、「約6秒間無言になった」と大きく報じられた。壇蜜が橋本をかなり意識しているかのようにとらえられ、「ライバル」という言葉が一人歩きした。だが、同じセクシー路線とはいっても、そもそも2人はライバルなのだろうか? テレビ解説者の木村隆志さんが検証した。
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2人は、「愛人」というキーワード、セクシーで意味ありげなコメント、昭和風の黒髪ロング、アラサーでのブレイク、東北出身(壇蜜さんが秋田、橋本さんが山形)など、多くの共通点を持つため何かと比較されますが、キャラクターや戦略はそれほど一致していない気がします。
1つ目はターゲットの違い。壇蜜さんは「潤んだ瞳ともだえるような表情で、“視聴者”を刺激する」というイメージですが、橋本さんは「大胆な衣装でわかりやすく色気を放ち、“出演者”に迫る」というイメージがあります。「壇蜜さんのほうが視聴者の好感度が高いのは、先に愛人キャラでブレイクしたから」と思われがちですが、決してそれだけではなく、このようなターゲットの違いも影響しているのではないでしょうか。
2つ目は恋愛・結婚に対するコメントの違い。壇蜜さんは男性との情事を思わせる発言をしながらも、恋人については「私が恋人では申し訳ない」「この商売ですから」と消極的でした。一方、橋本さんは「忙しいので恋人はいません」「結婚したいし、子供もほしい」とはっきり言っています。壇蜜さんのスタンスは変わっていませんが、かつて「昼下がりの団地妻キャラ」だった橋本さんは、すでに「愛人キャラ」の次を見据えているのかもしれません。
実際、橋本さんはグラビアアイドルの枠を超えてバラエティー番組からイベントまで、さまざまな現場で活躍しています。満面の笑みと陽気な言動で、MCや芸人からのツッコミを誘うなど、盛り上げ役には最適。感情を表に出さず、ひねりの効いたコメントで知的な笑いに徹する壇蜜さんとは真逆のスタンスで、マルチタレントぶりを見せています。
制作サイドから見ると、どんな出演者とも絡めて、番組の流れを邪魔しない橋本さんは、「サブキャストの1人として使い勝手がいい」存在。一方、壇蜜さんは、キャストや番組の中で浮いてしまうリスクがあるため、「本人を中心にした番組やイベントでなければ起用しにくい」ところがあるのです。
しかし、壇蜜さんが橋本さんの勢いに押されて露出が減ってしまったというわけではないでしょう。壇蜜さんは一昨年あたりから「ハァハァさせたい」などの得意フレーズをほとんど言わないようになり、肌の露出も激減。自ら「エッチなお姉さん」というイメージから路線変更したのですが、それが原因でバラエティー番組やイベントからのオファーが減りました。ただその反面、女優としては着実に経験を積み上げているのです。