11月9日、兵庫県神戸市の道路脇の「側溝」に、女性の下着を盗撮しようと5時間も身を潜めた男が逮捕された。犯人の母親が本誌取材(2015年11月27日・12月4日号)に、「息子は小さい頃から側溝が好きだった」と必死に訴えたことで、その“側溝愛”に驚きの声が上がった。
この事件で盛り上がったのがネットサイト『2ちゃんねる』の「変態番付」なるスレッドだ。
この番付は世界中で発生した変態事件を集め、「親方衆」と称される匿名のユーザーが書き込みを通じて大相撲さながらの「審議」を行ない、横綱から幕下までの番付を決定する。
約10年前に生まれたこの番付に黎明期から「親方」の1人として書き込みをしてきた、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が解説する。
「親方衆は特定の人物ではなく、変態事件が起きると、どこからともなく掲示板に集う不特定の人で構成されています。変態番付は変態に対して若干同情的な人が集うネット上のサロンなんです。これまで数え切れないほどの変態を審議してきました」
そんな親方衆が「側溝マン」に熱い視線を注いだ。
「今回の逮捕男性の番付での四股名は『側溝道』。彼は2年前にも側溝に潜んで女性のスカートの中を覗こうとして逮捕されましたが、その際に“心技体揃っている”と絶賛されていきなり大関になった逸材。今回、側溝に年間80回も身を潜めた“求道心”や最初の逮捕時、『生まれ変わったら道になりたい』との“名口上”を残していたことが高く評価され、大関から横綱に昇進しました」(同前)