高須クリニックの高須克弥院長が世の中のさまざまな話題に提言していくシリーズ企画「かっちゃんに訊け!!」。今回のテーマは「春画と猥褻」。大きな話題を呼んだ、細川護熙元首相が理事長を努める永青文庫での日本国内初の春画展も12月23日で終了。そこで、海外での芸術的評価が高い春画について、高須院長に語っていただく。
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──日本で初めての春画展が12月23日まで開催しているんですが、相変わらず大盛況のようです。
高須:僕も西原(理恵子)と行ってきたよ。じじいばっかりだったね(笑い)。
──そうなんですか? 報道だと女性客が多いなんて言われてましたけど…。
高須:いやいや、僕が行ったときはじじいしかいなかったよ。おそらく70歳くらいかなあ、僕と同級生くらいのおじいさんが多かったと思う。西原いわく「かっちゃんがいちばん見栄えがいいよ」だって(笑い)。
──ちなみに、夫婦で来ているような人はいなかったんですか?
高須:僕が行ったときは、ほとんどいなかったと思うよ。1人で来ているおじいさんばっかりだったね。でも、正直言うと、僕としてはイマイチだったなあ。全然心を打たれなかった。アソコばっかり強調して、「こんな絵を大事にとっていたのかあ」って思っちゃったね。
──言ってみればエロ本ですからね。今でこそ芸術的価値も上がっていますが、そもそもは大衆の娯楽ですし…。
高須:春画が芸術っていうのなら、どうして、ろくでなし子の女性器アートが猥褻物になるんだよっていう話だよ。春画っていうものは、本当にいやらしく描いてあるのにねえ。
──難しいところなんですよね。春画の方も猥褻だということで、掲載した各週刊誌は警察から指導を受けていますし…。
高須:何が猥褻で何がそうでないかなんて、警察サイドの見解でしかないのにねえ。警察の人たちが、どんなものにも敏感に反応してしまうだけだと思うよ。警察もだし、裁判官なんていうのもそう。猥褻なものから隔絶された生活を送っているから、ちょっとしたことでも猥褻だと感じてしまう。そういうことだよね。いやあ、それにしても、春画はちょっと毛むくじゃらすぎるよ(笑い)。
──たしかに毛深い印象がありますね。
高須:もうちょっとアソコの毛を整えてほしいなあ。それに、春画は海外でも人気なんでしょ? あんな毛むくじゃらなのが日本人の平均的な姿だと思われるのもちょっといやだなあ(笑い)。あくまでもデフォルメしてるものだからねえ。
──男性器なんかもかなり大きめに表現してますよね。