流行語大賞に「トリプルスリー」(打率3割・本塁打30本・30盗塁)が選ばれるなど、2015年のプロでは両リーグでトリプルスリー誕生(ヤクルト・山田哲人とソフトバンク・柳田悠岐)という明るいニュースに沸いた。その一方、野球賭博問題という暗い話題がシーズン終了間際に持ち上がり、話題そのものは多い年だった。表も裏も知り尽くす記者たちが、その裏話を明かす。
スポーツ紙パ・リーグ担当記者A:さてペナントレースはソフトバンク(SB)の独走とセ・リーグの弱さだけが目立ちました。交流戦でセの6球団すべてが負け越しなんて前代未聞ですよ。トリプルスリーが両リーグで出るなど話題は多い年でしたけどね。
スポーツ紙遊軍記者B:でもシーズン終盤の巨人の博事件で皆吹っ飛んじゃいましたね(笑い)。関与していた3選手が解雇される形で幕引きのようになっていますが、謎は多い。
スポーツジャーナリストC:実は某球団の主力選手の一部が裏カジノに出入りしているという情報があって、そこの経営者が球団事務所に呼ばれ、防犯カメラの映像を出さないように交渉されたと聞いています。
スポーツ紙セ・リーグ担当記者D:野球賭博をやっていた選手たちが出入りしていた都内の焼き肉店の店長をしていた元球界OBが、事件発覚と同時期に失踪、店が改装に入ったのも意味深で笑った(笑い)。
B:『週刊ポスト』が書いたセ球団大物コーチの賭博関与疑惑(11月6日号)。あの記事が出た後、そのコーチは球団に辞意を申し出たらしい。球団は慰留したそうですけどね。
C:しかし一番驚いたのは、張本人の笠原将生投手が草野球のチームに入って11月の試合で投げていたことだね。現役バリバリの剛速球で抑えていた。当然といえば当然だけど(笑い)。