芸能

佐野研二郎氏が流行語授賞式来れば記憶残ったとやくみつる氏

「新語・流行語大賞」授賞式後に語り合う審査員の2人

「爆買い」「トリプルスリー」に決まった、ユーキャン新語・流行語大賞2015。時代を映し続けるこのイベントの審査員を務めるやくみつるさんと室井滋さんは、今年の新語・流行語大賞をどう見たのか。振り返っていただいた!

やく:室井さんはどんな1年でしたか?

室井:私はね、今年は慶弔費が多かったなあ。年齢にかかわらず亡くなったかたが多くて、子供もたくさん生まれてきて、何かの節目が来ているのかと思うくらい。この先何があるのかなと考えると、ちょっと妙な気分になるんですよ。審査員を務めるのも今年で5回目ですけれども、去年まではなんとなく誰が審査員であろうともこれが選ばれるだろうなという言葉があった。そういう意味で、今年はちょっと難しかった気がします。

やく:というと?

室井:最初の審査会が10月で、だけどその後大きな事件がたくさん起きたじゃないですか。だからその時に選んだ言葉の意味合いが、発表される頃には変わってきてしまうということもあり得るんだなと思って。

 お笑いの世界でも、「ラッスンゴレライ」と「あったかいんだからぁ」もすごく流行りましたよね。もちろん今もおもしろいと思っている人たちがいる一方で、もう忘れちゃったという人もいるでしょうし。ひとつの流行が収束するスピードがどんどん早くなってきていて、1年に1度という括りでの限界もあるのかなあと感じました。

やく:時期を逃したという典型的な例が『家政婦のミタ』でした。2011年に「承知しました」というせりふとともに視聴率を伸ばして、本来だったら大賞をとってもおかしくなかったけれども、秋のドラマだから間に合わなかった。翌年の候補に入ったけど、その頃にはもう「今さらね」という感じになってしまう。

室井:ブームって難しいですよね。うちの社長からは「ブームにだけはならないで」と言われているんです。ブームになりたくてもなれないんだけどさ(笑い)。でも『やっぱり猫が好き』とか『菊次郎とさき』みたいにちょっと当たると、それと同じような役ばっかり来てしまって。新語・流行語大賞を受賞された芸人さんもそんな感じなのかな。受賞されると何が変わるんでしょう?

関連記事

トピックス

タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》王貞治氏・金田正一氏との「ONK座談会」を再録 金田氏と対戦したプロデビュー戦を振り返る「本当は5打席5三振なんです」
週刊ポスト
打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト