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箱根駅伝中継 新人社員がアンテナを担いで山登りした時代も

 国民的な注目を集める箱根駅伝において、近年重要視されるのが、“つなぎの区間”と呼ばれることも多い3区と4区だ。日本で最もマニアックな陸上長距離専門ウェブメディア「駅伝ニュース」の主宰者・公園橋博士が、日本テレビ系列での放送予想時刻とともに3区と4区の見どころを紹介する。(放送予想時刻はあくまで目安であり、前後する場合がある)

 * * *
【1月2日 10:13】「戸塚中継所」

◆3区(21.4km)
・コースDATA/11km過ぎの浜須賀から海岸沿いの平坦な道が続く。湘南大橋の下り、最後の2kmが仕掛けのポイント。
・区間新記録/オンディバ・コスマス 1時間1分38秒(山梨学院大・2012年)

【1月2日 10:49】「日テレ空撮ヘリ映像は『防砂林』を見ろ!」

 単調な海沿いのコースに飽きる頃を見計らい、空撮ヘリが投入される。15kmを過ぎて相模川に架かる湘南大橋に差し掛かると、視界が大きく開ける。ヘリからの映像が富士山、湘南大橋、ランナーを一つの画面に収めた絵面は箱根中継の“ベストショット”の一つだ。

 空撮映像では「防砂林」にも注目してもらいたい。3区では強い潮風が選手を苦しめる。2013年には東洋大の設楽悠太(現Honda)が体を煽られながら区間賞。風がなければ区間新が出ていたかもしれない。

 空撮に映る防砂林の揺れ具合で風の強さが推し量れる。浜で強風が吹けば、箱根の山の天気も荒れることが多い。「風が強い……今年は荒れるな」と独りごちれば、周囲が箱根通と一目置くこと請け合いだ。

【1月2日 11:06】「監督の『叫び』で選手のギアが変わる瞬間」

 ラスト2kmに差し掛かる湘南大橋を過ぎると、監督車からの声がけがある。これを“号砲”に、激しいスパート合戦の幕が切って落とされる。苦しんでいた選手が息を吹き返すこともあるので、その瞬間を見逃してはならない。

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