2011年、暴力団関係者との交際を理由に芸能界を引退した島田紳助さん。引退から4年が経過しているにも関わらず、定期的に芸能界復帰の噂が聞こえてくるなど、今なお芸能界における影響力は健在のようだ。あるバラエティ番組の制作スタッフは、「いまだにテレビ業界では、紳助さんの復帰を望む声は根強い」と語る。
「MC能力やトークスキルは言わずもがなですが、紳助さんのすごいところは芸人にもかかわらず“泣ける”ことでした。今、くりぃむしちゅーの上田(晋也)さんやロンドンブーツ1号2号の(田村)淳さん、フットボールアワーの後藤(輝基)さんなど、素晴らしいMCをする芸人さんは少なくないのですが、“泣き芸”を持っている人はほとんどいないのです。
なぜ引退前の紳助さんが多くの冠番組を抱える超人気司会者だったかと言えば、喜怒哀楽すべてを表現できたタレントだったからではないでしょうか。引退して4年経ちますが、今でも業界内では『紳助さんがいかにすごかったか』という話題で度々盛り上がるほどです」(制作スタッフ)
昨年、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が終了したことで、多くの視聴者が“タモロス”状態に陥ったことは記憶に新しい。ところが、現場サイドは「“紳助ロス”のほうがよっぽど深刻」なのだという。
「番組のMCを誰にするかという話になると、どうしても先に挙げたような人たちの名前が挙がりがちです。同じ芸人司会者の担当番組が多くなればなるほど、当然、番組の質も似てきてしまうので、視聴者に飽きられやすくなる。
番組サイドとしては、できるだけ新鮮味のある司会者を起用したいのですが、だからといって下手な博打は打てない。番組によって笑いと泣きをコントロールできる紳助さんがいたら……なんて嘆いているテレビマンは多いですよ」(同前)
逆に考えると、“泣ける芸人MC枠”が空いていると捉えることもできる。業界内では、ある芸人が“ネクスト紳助”の座を射止めるのではないかと噂されている。
「現時点では、笑いだけでなく涙も見せることができる雨上がり決死隊の宮迫博之さんが本命と言われています。涙もろく、ガンを体験されたことで病気や命に対しても一家言を持っているので、説得力があります。宮迫さんは、“紳助ロス”を解消するキーマンとして、他の芸人さんたちを一歩リードしていると言えるのではないでしょうか」(前出・制作スタッフ)
はたして、空位となっている“泣ける芸人MC枠”の座を射止めるのは誰になるのか?